この親近感や未完成である部分などが共感をよび、スパイダーマンは爆発的な人気を集めたのではないでしょうか。
原作に沿った「スパイダーマン」が大ヒット
「スパイダーマン」の監督を務めたサム・ライミ氏は原作の大ファンで、そのことが映画にも大きく影響しています。
3枚目キャラクターのピーター・パーカー
劇中のピーター・パーカーは原作にそって冴えない高校生として描かれています。
しかし化学オタクを強調した原作とは違い、少し抑えめで真面目なヒーローに仕上がっています。
そして、監督は原作に近い三枚目を演じる俳優が欲しいとトビー・マグワイアを配役したといわれており当初は周りからの反対も強かったようです。
いじめられっ子で片思い
スパイダーマンは、普段はいじめられっ子でぱっとしない青年です。ヒロインであるMJにも思いを告げられれずもどかしささえ感じてしまいます。
しかし、とても素直な性格や一途さが女性ファンの心をわしづかみにしているのです。
女性ファンにとっては頼れる素敵なヒーローというより、頼りない所が可愛いヒーローのようです。
スパイダーマンキス
劇中でのMJとのキスシーンは「スパイダーマンキス」と呼ばれ、大きな話題を呼びました。
いじめられっ子のピーターが、ヒーローとして強くなり恋に前進していく姿が絶妙な演出で描かれています。
ただのアクション映画ではない魅力
原作を生かしつつ、ピーター・パーカーという青年の心の在り様を深く掘り下げた作品は、ただのアクション映画ではなくヒューマン・ドラマといえるでしょう。
高校生という多感な時期の友情や恋への悩みも巧みに描かれており、共感をもって劇中に入り込める作品です。
スパイダースーツの謎
スパイダーマンはそのコスチュームも大変話題となりました。スパイダースーツと呼ばれるそのコスチュームの秘密を探っていきましょう。
ジェームズ・キャメロン監督のアイディア
スパイダーマンの実写化は1977年から行われていました。しかしCGが存在しなかった当時は、リアル感のあるクモ糸やクモのように動くスパイダーマンを表現するのは難しかったようです。
1990年代に入り「ターミネーター」でお馴染みのジェームズ・キャメロン監督がスパイダーマンを手掛けることになりました。
そしてその時に、ジェームズ・キャメロン監督はピーター・パーカーがクモの糸を自分で作り出すという設定を決めたのです。
権利などの問題で監督によるスパイダーマンが実現しなったのが残念です。
初代スパイダーマンのスーツは手作り
劇中でピーター・パーカーは高校生らしい手作りのスパイダースーツを披露しています。
詳しくは描かれていませんが、高校生のハンドメイドスーツゆえに初代のスーツには特化した機能は付いていませんでした。
クモの能力を強調するかのような大きくはっきりした網目が初代スパイダースーツの特徴です。
シューターを使用しない糸