出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B082YN7THL/?tag=cinema-notes-22
キアヌ・リーヴス演じる宝石商ルーカス・ヒルがシベリアの大地で出会った、アナ・ウラル演じるカティアとの愛。
ルーカスは、カティアを守るために命を懸けてロシアンマフィアやロシア連邦保安庁との取引に臨みます。
この映画は、ルーカスの人間的成長や愛を織り込みながら、宝石取引のスリリングな展開が魅力のサスペンスアクションでした。
ルーカスとカティア2人の心情を読み解きながら、ルーカスの最期を考察しました。
危険を感じながらもカティアの元へ向かったルーカスの真意や、妻の影が与えた影響についても言及します。
主演のキアヌ・リーヴスさんは、この映画で製作も担当しています。
「ジョン・ウィック」シリーズとは少し異なる人間味ある演技はアクションだけでない新しい魅力が満載。
流ちょうなロシア語も披露しています。
引用:https://eiga.com/movie/91120/ブルーダイヤモンド
命がけの取引に臨むルーカス
宝石取引にからむロシアンマフィアの考えや連邦保安局の目的と、ルーカスの行動と意図を考察してみました。
ピョートルのブルー・ダイヤモンドは偽物だった
ルーカスは取引の商材である最高純度のブルー・ダイヤモンドが偽物とは知らないようでした。
ロシアンマフィアに偽のブルー・ダイヤを売りつける計画は、ピョートルが独自で考えたことだったのです。
しかも、ピョートルはヴォルコフを恐れたのかサムソノヴに偽のブルー・ダイヤを売ってしまいます。
サムソノヴとヴォルクスの関係は不明ですが、違う組織の人間だと思われます。敵対する組織だったのかもしれません。
ブルー・ダイヤが偽物だとわかったのは、ロシア連邦保安庁がサムソノヴを拘束して偽ブルー・ダイヤを取り上げた時です。
その時には、ルーカスはカティアへの真実の愛に目覚めていました。
カティアは素顔を組織に知られているので、ルーカスと同じように組織から狙われる可能性があります。
ルーカスはカティアを守るために、偽ブルー・ダイヤの売買という危険な取引に手を出すほかはなかったのです。
ピョートルのたくらみに気づいたロシアンマフィア
ロシアンマフィアのボス、ヴォルコフは、どのタイミングでピョートルのたくらみに気が付いたのでしょうか。
手下のパヴェルは、最初からこの取引自体を疑っているようでした。
ヴォルコフに黙ってダイヤの鑑定をしたとも考えられます。ヴォルコフが事実を知るのも時間の問題だったのです。
ルーカスが再交渉を持ち掛けて時間を稼ごうとしたのは、ピョートルの居場所を知って策を練るためだったと思われます。
ロシア連邦保安庁の目的は何か
ロシア連邦保安庁は、何のためにダイヤの取引に目をつけたのでしょうか。
ルーカスの宝石を見極める目を使えば、合法的に大金を手に入れることができます。
ロシアンマフィアに現金を支出させることで、組織が弱体化し壊滅することを狙ったのです。
私利私欲のためにルーカスを利用したかもしれません。