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エリート弁護士カウンセラーが、金欠の補填のために悪事に手を染める映画「悪の法則」。

軽いノリで恋人に買ったダイヤは、それ相応の代償を要求します。

度重なる警告を安易に無視し、最悪の結末を自ら招いた「因果応報」ストーリーは誰にでも当てはまる人間の本質を描いているのです。

カウンセラーが悪の法則に翻弄される中、次々に登場する謎の人物…。

今回はそんな謎の中でも、最後に映る男の正体・警官に扮した2人組・カウンセラーの電話相手・マルキナが口座を狙った理由を紹介していきます。

最後に映る男の正体

tie, necktie, adjust 全てが終わり、ホテルで会食するマルキナと謎の男。彼の正体とあわせて会話の内容も考察したいと思います。

投資アドバイザーのマイケル

マルキナの話し相手は投資アドバイザーのマイケルでした。チーターの話をするなど親しい間柄であることが分かります。

きっとこの男がマルキナの新しいパートナーであり、肉欲の強い彼女のお相手の役割も果たしているのでしょう。

そんな彼女の次の拠点は香港。そこもまたマフィアが有名な場所です。

マフィアがはびこる所には狩る相手がいることを本能で知っているのかもしれません。

刺激と食欲が満たされていない状態を、彼女は「お腹がすいた」と表現しているように見えます。

臆病者の残酷さ

危機を目前にして自分で意思決定できないのは、悲惨な未来を受け入れられない臆病者

マイケルとの会食でそう話すマルキナの言葉はカウンセラーを表しているように聞こえます。

そしてその臆病さが周りの人間を巻き込んで凄惨な事件へと発展しているのです。

もしカウンセラーが幾度となくもたらされた忠告に耳を貸す勇気を持っていたなら、誰も傷付かずに済んだでしょう。

彼の臆病さがこの結末を招いた原因だと言わんばかりです。

しかしこれは人間誰しも持ち合わせている性質でもあり、私達はカウンセラーを完全に非難することはできません。

一方、マルキナはこの人間の本質から逸脱している唯一の存在のように見えます。

そう見える理由は、彼女が人間の法則ではなく悪の法則に従って生きているからなのかもしれません。

警官に扮した2人組

police, policemen, investigation 警官に変装した2人組はカルテルの手下だったことが判明しますが、この一件でカウンセラーが裏で手を引いていると疑われることに…。

ここからが警告を無視してきたカウンセラーへの罰がスタートしたと考えていいでしょう。

運び屋の正体がグリーン・ホーネットで、彼を釈放したのがカウンセラーだという事実を調べ上げたカルテル。

その捜査能力を駆使すれば、元凶がマルキナであることは分かりそうなものです。

とにかく、警官の姿でカルテルの手下が街に潜んでいるとすると、日常の中にもこんな物騒な人間が存在しているかもしれないと疑ってしまいます。

私たちの近くにも悪の存在が隠れていて、いつでも悪の道へ連れて行く準備をしていることを示唆しているようです。

そしてそんな一見あり得なさそうな事を「もしかしたら」と思わせるのがカウンセラーという人物。

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