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中国とインドの合同制作でも話題になった映画「カンフー・ヨガ」。
ジャッキー演じる考古学者のジャックが謎の美女アスミタと財宝を探し出すので、インディ・ジョーンズ系かと思って観た人も多いと思います。
しかしラストで踊り出して、バーフバリ系だったか!と驚いたのではないでしょうか。
そんないろんな意味で予想を裏切る「カンフー・ヨガ」。
ここではランドルが戦意を失った理由・本当の財宝・ラストを飾る祈りのダンスについて考察していきます。
本当の財宝とは?
昔のインドから中国へ献上しようとした財宝の中身は医学書や仏教の経典でした。
これにはランドルもガッカリした様子。
なぜ金や宝石など、いわゆる「お宝」と呼ばれる物品ではなかったのでしょうか。
なぜ書物が財宝?
この財宝から、当時の両国について一つの仮説が立てられます。
それは昔のインドも中国も既に豊かだったため、「お宝」を必要としていなかったということ。
富よりも知識を献上するのは、それだけ国家が成熟しているという証拠です。
金は使ってしまえば無くなりますが、知識はさらなる富を運んできます。
ですから国家をもっと繁栄させたかったら、知識が必要になるのは当然です。
ランドルは無駄骨を折った結果となりましたが、財宝を僧侶に渡すことで回り回って結局彼へも恩恵がもたらされるでしょう。
杖の使い方
ダイヤ付きの杖を使って財宝への扉を開くことが分かった一行ですが、天文学で読み解く必要があることが判明。
なぜそんな事させるのか疑問です。
ダイヤは権力の象徴なので、杖を持っている=権力を持っているという意味になります。
そして権力を持っている人が財宝を得るためには天文学という「知識」を身に付けなければならないわけです。
ただ権力があっても、頭が空っぽだったら財宝がゴミ同然になってしまいます。
権力も知識もあった上で財宝とされるさらなる知を入れることができれば、国家の安泰が保証されたも同然でしょう。
これは「お宝」よりも富をもたらしてくれる本当の財宝といえるはずです。
ランドルが戦意を失った理由
寺院の僧侶たちが登場した途端、戦意喪失状態のランドル。