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アリ・アスターが監督した映画「ミッドサマー」は、スウェーデンを舞台にしたホラー作品です。
ぺレの地元であるホルガ村へ遊びに行ったダニーたちは、そこで異常な儀式を目にすることになりました。
次々に仲間が殺される中、ダニーはクリスチャンの裏切りを目撃したことで、彼を生贄に指名。
死にゆく彼の姿を見るダニーの口もとには、意味深な笑みが溢れていたのです。
今回は謎の多い本作の、ペレが自分の両親が焼き殺されたと知った真相・北欧の習慣の意味・マヤのその後について考察していきます。
ペレが自分の両親が焼き殺されたと知った真相
ペレは幼い頃に両親が焼かれて死んだと話しています。
トラウマになるレベルの衝撃発言ですが、作中では大きな話題になることはありませんでした。
それにしてもどうしてペレの両親は焼かれて死んだのでしょうか。
ホルガの生贄志願者だった?
ペレがホルガ出身であることから、彼の両親もホルガ出身であると考えられます。
この村で火を使うのは生贄を焼き殺す時ですから、そこで死んだのでしょう。
村人にとって、生贄になるのは名誉なことなので、彼の両親は自らすすんで焼かれたはずです。
しかしまだ幼い子を育てる親が、子供を残して2人とも死を選ぶでしょうか。
ホルガでは個よりも集団として生きることが当たり前な様子。
残された子供を村人たちがちゃんと育ててくれると確信していたのかもしれません。
他の土地から連れてこられた
外部から人を連れて来て繁殖や生贄に利用するという考えを持っていたホルガの人々。
ペレ一家も誰かから誘われてホルガに旅行に来たのかもしれません。
もうすでに夫婦だったペレの両親は繁殖として利用されるのを拒否したのでしょう。
そのため生贄として焼かれることになったと考えられます。
両親が焼かれて辛かったことを、ペレは自ら語っていました。
もし両親もホルガの出身だったら、ペレに「生贄は名誉なこと」と教え込んでいたはずです。
であれば当然ペレも「辛い」と感じることはなかったと思われます。
両親の焼死をどう受け止めたかどうかで、両親がホルガの出身だったのか外部の人間だったのかが分かるのです。
北欧の習慣の意味
この土地に伝わる90年に1度の大きな祭りは、生贄をともなうショッキングな儀式がありました。
なぜこのような習慣がホルガには存在しているのでしょうか。