72歳までの生涯を春夏秋冬に分け、その後は死んで居なくなるという残酷な風習がありました。
老いると自分で自分の事ができなくなるからという表向きの理由があるようですが、実際は人口過多を防ぐ意味があるのでしょう。
それにしてもなぜそこまでして人口を保つ必要があるのか疑問も残ります。
外部からの生贄
海外から連れて来られた人たちは、生贄と生殖に使われる運命でした。
村では血縁同士の結婚を避けるため、外部からの血を欲しがっていたと思われます。
村人達だけで結婚を繰り返すと子供の血が濃くなり、奇形児が生まれるリスクが高くなることを恐れたのでしょう。
そのためクリスチャンはマヤとの性行為を強要され、用済みになったら生贄にされたのです。
ペレが黒幕か?
ホルガへ旅行しようと提案したのはペレです。90年に1度の大きな夏至祭があるからと、その素晴らしさを熱弁していました。
しかし彼はホルガでの恐ろしい儀式を知っていたわけです。なぜ彼は友達を欺いてホルガに連れて来たのでしょうか。
友達よりも村が大切
ホルガは個人よりも集団としての存在を重視しているように見えます。
72歳を過ぎると例外無く崖から飛び降り自殺させられるのも、村の人口統制のためです。
もし個人の尊厳を重んじる村だったら、自分の老後を自分で決めるのが当然でしょう。
ですが自殺する老人も周りの住民も誰も儀式に異論を唱えないのは、個人より集団を重視するからなのです。
そう考えると、ペルも友達を生贄にすることは悪だとは考えていません。全ての中心は村であり、村のためなら友達を殺しても平気なのです。
ペレはもともと外部の人間だったと思われますが、村に染まると感覚まで麻痺してしまうということがよく分かります。
嫁候補
ペレが留学した目的の1つは嫁の獲得だと思われます。
ダニーがホルガに来ると知って、ペレは満面の笑みを見せていました。それにメイ・クイーンに選ばれた時もキスをしています。
ですがホルガでは個より集団を重んじるので、恋愛としてのダニー好意を持っていたかは疑問です。
ペレ自身の嫁ではなく、他のホルガ男性にあてがう予定なのでしょう。
ペレは外部出身者だと思われるので、ホルガ女性と結婚しても問題ないのですから。
村の人口を維持するためにダニーに子供を産んでもらうことを計画していたと考えられます。
生贄候補
外部からの生贄は多ければ多いほどいいのでしょう。
もし少ない人数しか連れて来れなかったら、村の人が生贄の不足分を補わなければならないのです。
生贄で多くの村人が犠牲になれば人口が足りなくなるのでしょう。
メイ・クイーンに選ばれたのは意図的
村人は、ダニーがホルガの一員になる素質があることを見抜いていたのかもしれません。