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映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』は『恋する惑星』で有名なウォン・カーウァイ監督の映画です。

2007年公開で主演はノラ・ジョーンズとジュード・ロウ、更にナタリー・ポートマンと実力派が脇を固めます。

物語は恋人の心変わりにより失恋したエリザベスが1年間の傷心旅行へ出かけていくという内容です。

その旅の中で彼女は同じように妻を失ったアーニーやギャンブラーのレスリーと出会います。

紆余曲折を経てブルーベリーパイを焼いて待つジェレミーの元へと帰ってきたエリザベス。

本稿ではそんなエリザベスの心の変化をネタバレ込みで考察していきましょう。

またレスリーが嘘をついた理由や彼女の父の言葉の真意も併せて見ていきます。

自分探しではなく断捨離

新・片づけ術「断捨離」

本作はよく「自分探し」をテーマにした映画だと語られがちですが、本当にそうでしょうか?

確かに本作は大きな物語のうねりがあるわけでもなく、結末も予測可能の範囲内でした。

エリザベスがジェレミーと恋仲になるであろうことは物語の冒頭で既に示されています。

結末が示されていながらも彼女が1年間旅に出た理由…それは“断捨離”です。

エリザベスは旅の中で様々な人たちと交流し自分の過去をどんどん断ち切り別れていきます。

そうして自分にとって本当に大切な人・物を見つけるに至る映画なのです。

その断捨離がどのような形で具体的に表現されているのかを考察していきましょう。

エリザベスの心の変化

心の変化が明日のあなたをもっと輝かせる~自分らしさの見つけ方~

前述した通り、エリザベスは1年間の旅の中でどんどん心に変化を生じていきます。

しかしそれは前述したように自分探しではなく断捨離の為に行っているのです。

ここではその断捨離のプロセスを見ていきましょう。

もう1人の自分

もう一人の自分 捨てることからの出発

まず最初にメンフィスで出会ったアーニーはもう1人のエリザベスだといえます。

彼は妻との破局が原因でアルコール依存症になり、挙句自損事故で死亡してしまいまいた。

過去に執着して暗黒面に落ちたらどうなるかをエリザベスは見せつけられた格好です。

ここで彼女はいつまでも終わった関係を引きずる虚しさを学んだのではないでしょうか。

アーニーの死と共に街を去ることで元彼への未練を断ち切ることが出来たのです。

だからもう前半の段階でエリザベスは過去の自分との訣別を果たしたことになります。

本当に大切な人は直ぐ傍に居る

愛はすぐそばに(紙ジャケット仕様)

そして2人目のレスリーですが、これもまたある意味ではもう1人のエリザベスといえます。

彼女は父親にずっとギャンブラーとして生きるよう諭され嘘をつかれ続けました。

それでも父が危篤と知り、その死に際して涙を流したことでエリザベスはまた1つ学びます。

生き別れになった親子でも奥底では大切に思っている、即ち本当に大切な人は直ぐ傍にいることを。

そう、レスリーと父の関係はエリザベスとジェレミーの関係をネガティブに描いたものです。

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