出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07SDG8DWK/?tag=cinema-notes-22
ヒーロー然としていないヒーローを描いたSF作品である「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。
「Z級映画」制作会社として名高いトロマ・エンターテインメントからキャリアを開始したジェームズ・ガンが監督を務めた本作には、細部まで彼のこだわりが満載です。
そこで今回は、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のこだわりポイントを、次作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」も併せて紹介します。
キャスティングへのこだわり
ジェームズ・ガンはキャスティングの段階で独自の考え方を炸裂させています。
彼独自のキャスト起用方法が、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の世界観を支えたと言っても過言ではありません。
ロケットとグルートの声優へのこだわり
ジェームズ・ガンが今作の肝となっていると語るのが、宇宙最強の”アライグマ”というヒーローものらしからぬ個性を持つキャラクター、ロケットです。
その見た目に反し、賞金稼ぎとしては確かな実力があり、遺伝子操作でアライグマになってしまった過去をもつなど、苦労人としての一面が描かれています。
ジェームズ・ガンは、「皮肉屋で現実的だが、人情にもろい」演技ができる人物として、ロケットの声優にブラッドリー・クーパーを起用しました。
マーベル作品のヒーローサイドには珍しい「人間臭い人外」であるロケットは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」が持つ”色”を最も表しているキャラクターといえるでしょう。
また、仲間思いで不器用なグルートにも並々ならぬこだわりがあります。
グルートはガーディアンズの中でも、唯一汚れた部分を持たない純粋な心の持ち主です。
作中では「I am Groot.」というセリフしかしゃべらないグルートですが、ちゃんと意味があり、ロケットのみが通訳できるという設定になっていましたね。
実はこの「I am Groot.」というセリフ、声を演じたヴィン・ディーゼルにはその意味が細かく書かれた専用の台本が渡されていたのです。
ヴィン・ディーゼルは専用台本を見つつ、「I am Groot.」の3語に様々な表情を付けていきました。
監督と演者のこだわりによって、グルートというキャラクターに幅広い感情が植え付けられたというわけですね。
友人や兄弟を積極的に起用
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」では、ジェームズ・ガンにゆかりのある人物が多く出演していることでも話題になりました。