出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B01KFDP2LS/cinema-notes-22
シルヴェスター・スタローンの代表作である「ロッキーシリーズ」。
その初のスピンオフ作品が「クリード チャンプを継ぐ男」です。
ロッキーのライバルだったアポロの息子・アドニスが主人公の物語。
監督は後に「ブラックパンサー」で高い評価を得たライアン・クーグラー。
スタントを使わず撮影に臨んだアドニスを演じるマイケル・B・ジョーダンはこの映画で高い評価を得ました。
アポロの妻だったメアリーやかっての主人公であるロッキーの登場。
アポロが通っていたジムの登場など、かってのシリーズと密接な繋がりを持つ今作。
父と同じボクサーの道を選んだアドニスですが、彼は何故プロボクサーを目指したのでしょうか。
トレーナーとなるロッキーとの出会いが、アドニスに与えた影響と合わせて考察していきます。
アマチュアボクシングをしていたアドニス
プロになる前、アドニスはアマチュアの試合に出場していました。その時の彼はどういった心境だったのでしょうか。
日常に満たされなさを感じていた
サラリーマンとして順風満帆な生活を送っていたアドニス。
普通に考えればあまり不自由さや不便さは考えられない状況です。
しかし、この頃からアドニスはアマチュアボクサーとして活動していました。
わざわざそうした道を選んだということは、アドニス自身が今の生活に満たされないものを感じていたという証です。
普通に生きるだけでは得られないもの。
それを求めてアドニスはアマチュアボクシングの世界に足を踏み入れました。
満たされなさの原因とは
それでは何がアドニスの心に満たされなさを生んでいたのでしょうか。
それは偉大な父の姿です。
アドニスは父・アポロの姿をYouTubeで見ていました。
その中にはロッキーの姿もありました。
二人の名は作品世界では伝説のボクサーとして語られています。
父の血が流れている自分にはもっと別の生き方があるのではないか。
比較的生活に余裕がある中で、アドニスがそう考えるようになったと推測できます。
プロボクサーを目指した理由
アドニスはアマチュアに留まらず、なぜプロボクサーを目指したのでしょうか。
アマチュアだけでは物足りなくなった
そんな彼がプロボクサーを目指したのは、アマチュアだけに満足できなくなったからです。
アマチュアには、アポロやロッキーが戦っていた世界のような熱さがありません。