表向きは大量のコカイン強奪がその作戦意図ですが、描写を見る限り他にもありそうです。
果たしてどういう狙いがこのトラック襲撃にはあったのでしょうか?
GPSを外した理由
ケイシーとマティアスはトラック襲撃の際、GPSを外していました。
狙いとしては恐らくカールの部下達からルートを追跡されないようにするためでしょう。
防犯カメラまでは流石に気付きませんでしたが、GPSにはルートを特定する機能もあります。
これを外さないことには厳重な警戒が続いてしまうことになると踏んだのです。
将を射んと欲すればまず馬を射よの理屈で突破しようとしたのでしょう。
カールの証拠を握る
一番大きな理由としてはカールとの直接対決が可能になるからでしょう。
これはいざ警察との取り引きなどになった時、カールとの対峙は大きな証拠となります。
また、防犯カメラがそのままだったのももしかすると証拠になったかもしれません。
いずれにしても、ケイシーはカールと麻薬の関わりを証拠として提示したかったのです。
でなければ、上司の命令といえどそのような危険な任務を恋人の制止振り切ってでも受けないでしょう。
マティアスにすり替えさせるため
これはカールとの取り引きで言っていたことですが、ケイシーは本物の車は別にあるといいました。
口から出任せでなかった場合、恐らくそのもう一台のトラックはマティアスに用意して貰ったのでしょう。
彼と二人で動けば一度捕まってもその間にマティアスが動いてくれるから可能といえば可能です。
そのお礼にコカインの一部のお金、そして最後に渡った大量のお金が伏線となって繋がるのでしょう。
マティアスも裏方ながら描写は少ないものの見えない所でかなりの活躍をしていたと思われます。
ケイシーとジュリエットのすれ違い
ケイシーとジュリエットは最後には結ばれるものの、劇中ではかなり衝突がありました。
とはいえ、その殆どはケイシーのやらかす無茶に呆れたり心配になったりしていただけですが…。
何故このようなすれ違いが起こったのかというとケイシーの天才ぶりが怖かったのでしょう。
惚れた女の為とはいえ、ケイシーの行動は突飛ながらも合理的で瞬間瞬間の判断力に優れています。
しかもその場その場で不要なものは容赦なく切り捨てるということすらやっているのです。
恐らくジュリエットが彼と結ばれたのはそこまで自分の為に出来る勇敢さとスマートさにあったのでしょう。
二人のその後は分かりませんが、きっと波瀾万丈な人生であるに違いありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本作で描かれたケイシーは主人公としては近年久しく見なくなった天才型無敵主人公といえます。
そんな彼を中心に久々に難しく考えずノリを楽しむ作品として見事に最後まで突っ走りました。
ただ、そんな中にもしっかり考察を巡らせてみると様々な見方が出来る自由度もまたあります。
インスタントながらもその中に遊び心が沢山溢れた純粋なカーアクションが本作の醍醐味でしょう。