出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B01MZ6ZTD1/cinema-notes22
福山雅治さんが今までにない個性的な役割を演じたことが話題になった映画「SCOOP!」。
ラスト間際の衝撃的なシーンとともに、二階堂ふみさん演じる野火との深いかかわりも印象に残りました。
なぜ野火はカメラを持って静を追ったのか、2人の心情をもとに考察してみました。
静のチャラ源への大きな借りや、静が撮った野火の寝顔の意味についても言及します。
「SCOOP!」は原田眞人さんのテレビドラマを「モテキ」の大根仁監督が福山雅治さん主演でリメイクした映画です。
この映画で共演したリリー・フランキーさんが日本アカデミー賞の助演男優賞を受賞しました。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/SCOOP!
野火がカメラを持って追った理由
チャラ源のもとへ向かった静。野火は静の制止を無視して追いかけます。手には静がいつも仕事に使うカメラを持っていました。
静の考えを悟った野火
静を追いかけて走り出した時には無我夢中で静の身を案じていました。
現場で銃殺された警察官を見た時、野火は静がチャラ源を抑えるため向かった場所が戦場のようになっていたことを知ります。
初めて戦場に向かった静の心情を悟った野火は、静の一部始終をカメラに収めることを決意するのです。
野火は、静から戦場カメラマンロバートキャパにあこがれていることを聞いていました。
今の静の気持ちはロバートキャパと同じではないかと考えたのです。
静とチャラ源が絡んでいる時もカメラを向けたままの野火。
愛する人にカメラを構える野火には、静の最期の心の叫びが聞こえたのです。今だ撮れと。
静が最期に野火に伝えたかったこと
助手になった新人の野火に対して、静はカメラマンの気持ちになって記事を書けと言っていました。
最期の瞬間に静は身をもってそれを野火に伝えることになったのです。
暴走したチャラ源が何をするかわからないと考えた静には、自分の身に危険が及ぶことも十分予想されました。
チャラ源の銃口が野火に向かった瞬間、チャラ源の手を取って銃口を自分に向けた静。
自分が撃たれるように仕向け、野火に撃たれる瞬間を撮らせようとします。
撃たれた後の自分の姿がロバートキャパの代表的な写真と同じようになることを考え、野火にキャパのようになれと伝えたのです。
チャラ源への大きな借りとは
チャラ源と静の間には過去に重要なかかわりがあるようです。静のチャラ源への大きな借りとは何でしょうか。
2人の関係性と過去のできごとから考察してみました。
チャラ源の過去と行き過ぎた取材
チャラ源はボクシングをやっていたようです。
野火が不良グループに襲われた時のチャラ源の動きはプロのボクサーそのものでした。
チャラ源がボクサーを辞めたのは、パンチドランカーになったためでしょう。
時々出てくる暴力的な行動や幼稚な言動、被害妄想からかなり強い症状が出ていることがわかります。