こうしてテロリストたちと人質たちが向き合う中で根本の問題が社会が生み出した格差にあることに気づきます。

テロリストたちの根源は悲惨で貧しい環境に育った劣等感と富裕層に対する逆恨みに近い怒りだったのです。

そしてまた、テロリストたちも根っこは純粋で勤勉ないい人たちであることをホソカワ達はママびます。

こうしてみると本作における真の悪は社会が生み出した格差にあるのかもしれません。

人生は不公平だとはいえ、その不公平をどうしたら埋められるのか?というのも本作を通して見える部分です。

テレビをつけることに怒ったのもテロリストたちからすればテレビが贅沢品だと映ったからでしょう。

現実のテロリストは理解ある人たちではありませんが、原因の一つに格差があるのは間違いないでしょう。

正しい間違いは立場や環境で変わる

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通じ合っていくテロリストと人質を見ていると、人間の正しい間違いは立場・環境の違いだと分かります。

ホソカワ達だって国のお偉方や実業家など社会人のステータスが高いから正しく見えるだけです。

また逆にテロリスト達だって好きでその立場・環境になったわけではありません。

結局立場や環境が変わってしまえば人の評価や見る目なんてあっさり変わってしまうのです。

勝てば官軍負ければ賊軍とはよくいったものですが、これも全ては立場が決めます。

そうした装飾を剥いだ先にお互いの本音や抱えるものが見える構造となっているのです。

突き詰めると本作の友情と愛情は社会的な着ぐるみを全て取っ払った先にあります。

コスとゲンのその後

そうした交流を踏まえながらも、あくまでも社会的には敵同士なテロリストたちと人質たち。

結果的にはテロリストたちはほぼ皆殺しとなり、また流れ弾にホソカワとカルメンが当たりました。

取り残されたコスとゲンのその後はどうなっていくのでしょうか?

実は生きていた

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ネタバレすると、実は死んだと思われていたホソカワとカルメンは生きていました。

それはラストシーンで客席の方に一命を取り留め生き延びた彼らの姿があったことからわかります。

ラストでコスとゲンが流していた涙は悲しみの涙ではなく実は喜びの涙なのです。

なのでまずこのシーンから二人のその後は明るい未来であることに間違いありません。

ホソカワとコス

まずこの二人に関してはオペラ歌手と実業家なので、交流を経たのちに結婚ではないでしょうか。

どちらも同格の実力派俳優があることでよりお似合いのカップルであることに違和感がありません。

ホソカワは実業家でありながら決して仕事一筋ではなく趣味なども適度に持って砕けた性格です。

一方のコスも音楽一筋ではなく遊びや風流にも通じているでしょうから、問題はないでしょう。

ゲンとカルメン

一方その後が難しいと思われるのが全く正反対のゲンとカルメンではないでしょうか。

お互いの人間性に惚れているとはいえ、それまでの環境があくまでも富裕層と貧困層です。

そこの壁をまず埋めていくのは大変でしょうし、今度は家族同士の問題もまたあるでしょう。

とはいえ、語学には長けているゲンですからこの辺りの壁はクリアできるかもしれません。

いずれにしても、マイナスのイメージがないのはいいところです。

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