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本作は「エンド・オブ・ホワイトハウス」「エンド・オブ・キングダム」に続くシリーズ3作目です。
2019年公開で主演はジェラルド・バトラーとモーガン・フリーマンという重厚なキャストとなります。
内容は前二作で英雄だったマイク・バニングがFBIをはじめ関係者から犯罪者にされてしまうのです。
非常にスケールの大きい逃亡劇、アクションもたっぷりあって見所満載の本作。
今回はそのマイクに罪を着せたウェイドの行動の理由を紐解いていきましょう。
また、何故マイクは疎遠だった父を頼ったのか、そして彼が最後に長官を引き受けた真意にも迫っていきます。
Angel Has Fallen
まずは本作の原題“Angel Has Fallen”について軽く触れておきましょう。
「エンド・オブ・ステイツ」よりもニュアンスとしては正確で、希望の象徴であったマイクが落ちていきます。
彼には家族も出来て娘もいて守るものが増えたこともあり、余計に落ちていく姿は哀愁を誘うのです。
しかも彼を陥れたのはかつての同僚であり、最も裏切られたくない人物から裏切られました。
一度どん底に落ちた者が奇跡の復活を果たす形勢大逆転の復活劇が本作の見所です。
ウェイドがマイクに罪を着せた理由
マイクはトランブル大統領のガードでありながら、休暇中に起こった襲撃事件の容疑者扱いされます。
彼を追いやったのは何とかつての同僚ウェイドだったわけですが、彼は何故マイクに罪を着せたのでしょうか?
ネタバレ込みで考察していきましょう。
真の黒幕は副大統領
物語中盤で明らかになったのはウェイド自身は黒幕ではなく、何と副大統領が黒幕だったということです。
軍事推進派・過激派の副大統領にとって穏健派のトレイン大統領を非常に疎ましい障壁でした。
このままでは軍需景気が潤わないし刺激の無い停滞した平和だけが続いてしまうことになります。
そこで大統領暗殺という口実を持ち出して儲けようとした格好となるわけです。
そしてもう一つ、何故その副大統領とウェイドが結託することになったのかを見ていきましょう。
会社の経営難
ウェイド側は彼の軍事会社がトランブル大統領が提唱する軍備縮小のせいで経営難に陥ったからです。
戦争で一番儲かるのは実はこういう武器・兵器を開発している軍事産業の会社・企業となっています。
しかしこのまま平和が続けば軍需景気は衰退してしまい、こうした軍事会社は経営が持ちません。
そこで同じ過激派の副大統領と利害が一致して、無理矢理にでも軍事戦争を起こそうとしたのでしょう。
しかし、ただそれだけならシークレットサービスで働くマイクを陥れる必要は全くありません。
一体何故マイクを陥れる必要があったのでしょうか?