取材された側が「やめてほしい」と思っても、そこも含めて表現し伝えようとするその姿は、まさにジャーナリズムの鬼。

通常ならば「相手の気持ちを考えろ」との批判が来てもおかしくありません。しかし、記者としての仕事は「真実を伝えること」です。

ジャーナリズムの鬼と化したメリーは、もはや戦場にいる時はPTSDなど忘れているのです。

メリー・コルヴィンという人物

​メリー・コルヴィンの瞳(字幕版)

本作は眼帯で有名な「生きる伝説」とまで言われた、実在のメリー・コルヴィンという人物の物語です。

メリーは、最前線で取材することに大きな責任を感じ、最悪の場合死ぬことも覚悟していました。

つまり、ジャーナリストとしての責任と覚悟を感じていたのです。

その責任と覚悟は、PTSDによる恐怖や不安を大幅に超えており、だからこそ最前線で取材し続けることができました。

監督マシュー・ハイネマンの姿と想い

戦場を駆け巡る記者として、メリーだけでなく、監督であるマシュー・ハイネマンの想いも本作には表れています。

映画内でのメリーの信念や責任感には、監督であるマシュー・ハイネマンの姿も投影されているのです。

ある意味PTSDになっても信念を貫き通す姿勢を、マシュー自身もメリーの姿を再現することで宣言しているのかもしれません。

徹底した現地取材

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マシュー・ハイネマンは『カルテル・ランド』や『ラッカは静かに虐殺されている』などのドキュメンタリー映画で有名です。

『カルテル・ランド』では、メキシコの現地の最前線で麻薬組織の抗争を取材しました。

『ラッカは静かに虐殺されている』では、ISIS(イスラム国)に命を狙われながらも、シリア市民ジャーナリスト集団とともに取材をします。

つまりマシューも体当たり取材をするのです。しかもこのシリアでの経験は、まさにメリーと同じ体験

メリーは最後に戦場で命を落としてしまいますが、その意思をマシューが引き継ぎました。

メリー自身を映画化することによって、メリーは死んでもなお、戦争の最前線の様子を伝えることができるのです。

フェイクニュースが溢れている

​日本の新聞

メリーがなぜPTSDになっても、戦場に赴くのかというとジャーナリズムの鬼と化していたから。記者は真実を伝えるのが仕事です。

その信念があるからこそ、PTSDにも負けなかったのですが、現在の世の中は大げさな見出しやフェイクニュースで溢れています。

一方で、真実を伝えるのが記者の仕事というプライドをメリーは見せつけました。

病にも負けず、プライドを見せつけたメリーに、マシューは感銘を受けたからこそ、本作を映画化するのです。

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「周りに迷惑」と考えるのは日本だけ

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PTSDやアルコール依存症になりながらも戦場に行き、命をかけて取材をすることに、「周りに迷惑をかける」と思わなかったのでしょうか。

時折日本でも、危険と分かっているのに戦地へ向かって取材をし、武装集団に捕まったとき「迷惑を考えろ」という批判があります。

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