しかし、だからといって心底愛していたわけでもなく目的はあくまでも情報収集でした。

実際にデルフィーヌ自身からも以下のように指摘されています。

本音を言うときは目が変わるのね

引用:アトミック・ブロンド/配給会社:KADOKAWA

そう、目つきや顔つきなどから見てもロレーンは決して情に流される程愚かではないのです。

そしてここでの関係性が後述するパーシヴァルを殺害する理由にも繋がります。

サッチェルは二度死ぬ

ミステリー作家は二度死ぬ (光文社文庫 こ 3-5)

そしてこのサッチェルという偽名は物語の中で「死」を迎えることになります。

一回目がパーシヴァルを殺害したとき、そして二回目がブレモヴィッチを殺した時です。

二回ともサッチェルという偽名はバレており、偽名とバレた時点で死を意味します。

また、サッチェルという偽名が死ぬことはそのまま冷戦終結という時代の変わり目とも重なっているのです。

こうした演出の妙と物語の妙がしっかり混じり合って非常に爽快感溢れるラストに繋がっています。

時計が狙われた意味

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さて、本作では腕時計が執拗なまでに狙われ、更には訳ありの時計屋まで現われます。

スパイ映画の中でも珍しく腕時計を象徴的に用いているのですが、何が目的だったのでしょうか?

その意味を考察していきましょう。

リストのデータが含有されているから

一番は全世界のスパイの情報という最高機密が網羅されたリストのデータが含有されているからです。

当然偽名を使っていたロレーンも例外ではなく、彼女にとっても自身の任務を遂行する上で障害となります。

だからこそ盗んだガスコインは殺され、MI6のスパイたちは必死に奪還しようとするのです。

今でいう所のマイナンバーカードやGoogleレベルの情報網を一箇所に集めた腕時計となります。

そんな危険なものが迂闊に悪用されては絶対にいけません。

時計屋の技術力

アニバーサリーの国のアリス~時計屋~ (ZERO-SUMコミックス)

高性能を通り越してもはやチートとしかいいようがない時計を生み出せたのは時計屋の技術力の賜物です。

この時計屋の協力があったからこそロレーンは腕時計の奪還に成功しているのだといえます。

また、協力者ということでもあるので腕時計の構造や機能などの情報は把握しているでしょう。

有能な技術者の存在があることで、スパイといえど一人で戦っている訳ではないことが分かります。

彼の技術力と協力がなければもしかしたらロレーンの作戦は失敗していたかも知れません。

ガスコインとロレーンの関係性

そしてもう一つ、ガスコインとロレーンが肉体関係にあり、それなりの情があったものと思われます。

そのガスコインを殺されたとなれば、ロレーンとしても一つ復讐の目的が出来たのではないでしょうか。

パーシヴァル殺害の時もそうですが、ロレーンは表面にこそ出さないものの「復讐」を一部動機にしています

だからロレーンからすれば狙われる腕時計の奪還はガスコインの弔合戦でもあるというわけです。

そのような悲しい背景があるからこそ、ロレーンは自分の正体を何重にも細工しないといけませんでした。

パーシヴァルを殺害した理由

ロレーンはもう一人、協力者である筈のパーシヴァルと最後は決裂し射殺しました。

何故彼女がそのような行為をしなければならなかったのでしょうか?

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