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佐藤健、土屋太鳳の共演で2017年に公開された映画「8年超しの花嫁 奇跡の実話」。
実話を元にした感動作です。
飾らない佐藤健の演技と、病気に苦しむ土屋太鳳の迫真の演技が迫真性を高めています。
2人を見守る両親に薬師丸ひろ子、杉本哲太といった演技派俳優が脇を固め作品に重厚さを与えていました。
結婚を控えた幸せなカップルを襲う過酷な運命。
佐藤健演じる尚志の献身と、土屋太鳳演じる麻衣の苦悩。
麻衣が回復した後、空白の時間を埋めようとする尚志の愛。
人間の持つ愛の奇蹟を描いた心温まる作品です。
愛故に、二人が辿った道のりは平坦なものではありませんでした。
一度は麻衣の両親に突き放される尚志。
両親が何故そのような行動をとったのか。
麻衣が尚志をもう一度好きになった理由と合わせて考察します。
信頼される尚志
主人公・尚志はなぜ結婚を誓い合えるほど、麻衣と心を通わせ両親の信頼を得れたのでしょうか。
一途な尚志
尚志の一途さは仕事と趣味が同じであるという描写から伺えます。
それは特定の誰かに向けられるだけのものでもありません。
体調が悪いにもかかわらず飲み会を断らなかったことからも尚志の性格が読み取れます。
他人に対しての一途で誠実な態度こそ尚志の特徴で、麻衣一家の心を掴んだものでもあります。
尚志の家族が不在の意味
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もう一つ尚志が一途に麻衣を愛した理由に、尚志の家族の不在が考えられます。
両親が登場し、家族というものが描かれる麻衣。
対して尚志の家族は不自然なほど登場しません。
その辺りの理由が作中で触れられることもありません。
結婚が描かれる作品であるにも関わらずです。
ここから考えられるのは尚志が天涯孤独の身であるという状況。
そう考えると、仕事と趣味が一致している尚志の人柄もなぜそうなのかがわかります。
だからこそ愛した人とその家族への愛情が深く、信頼を得れたのだと考えられます。
麻衣の戦い
病気に襲われるヒロインの麻衣。彼女の戦いは病気から目覚めた後も続きました。
麻衣を苦しめるもの
尚志のことを全て忘れてしまった麻衣。
彼女を本当に苦しめていたものは「過去の自分」です。
以前と同じように接してくる尚志に麻衣は戸惑う様子でした。
病院から抜け出したのも、「早く昔を思い出さねば」という使命感からと考えられます。
気質は以前と同じままなのに、尚志が愛する過去の自分との隔たりが彼女を苦しめています。
麻衣の一途さ
何にでも一生懸命に取り組む性格は、子どもの頃の運動会の思い出として語られています。
その性格は記憶に障害が残った後もリハビリの場面で活かされていました。