それぞれの遺伝子に眠る記憶が目覚め、アサシンとして覚醒するのです。
カラムの元に集うアサシン
アサシンとして覚醒したメンバーたちは研究所員を倒しカラムの元に集います。
エデンの果実の在り処を見つけたアランたちを追うために、新たなアサシンとして共に行動するのです。
出会った当初とは違うメンバーの行動は、カラム自身がアギラールとして覚醒したことを示しているのでしょう。
エデンの果実をテンプル騎士団の手から取り戻すため、彼らは再びアサシン教団として立ち上がります。
新たな抗争の幕開け
アサシン教団の遺伝子を持った人間は、アブスターゴ社によって管理されていました。
抗争自体が失われつつある現代においてはテンプル騎士団がアサシンたちを管理・監視していたといっても過言ではありません。
しかし、アニムスによる記憶の復元によってアサシン教団は再び復活します。
アランを殺害して果実を取り戻した後のラストシーンは、教団復活を明確に表現しているものだと捉えられます。
人類は自由意思の元に
エデンの果実は人々の心を洗脳する特別な存在です。
テンプル騎士団の手に渡ってしまえば、彼らの理想の平和を実現するために使われてしまうでしょう。
そのため、カラムを始めとするアサシンメンバーは果実の奪還に動き出します。
人々の思想、自由意思を守るため、アランを殺害して果実を教団の手に取り戻すのです。
アギラールとカラムの行動
エデンの果実は、アギラールとカラム両方の手で持ち去られます。
どちらもアサシン教団の教えに基づき、果実を悪用されないように教団で管理するためです。
アギラールの場合、元々決められていた隠し場所だっただろう相手に暗号と共に手渡します。
現代を生きるカラムは果実をその手に立ち去るシーンで幕を閉じます。
カラムの生きる現代ではアサシン教団の力は弱く、その存在も定かではありません。
果実を持ったまま逃げるラストシーンで終るのは、その先に待っている教団の未来が霧の中だということも匂わせているのでしょう。
新たな保管場所を求めて
カラムが果実を持ったまま逃げた理由は教団の教え以外にもう1つ考えられます。
アサシン教団の手元に戻ってきた果実は、そのままカラムたちの手元に置いておくわけにはいきません。
科学と情報を手にするアブスターゴ社はカラムたちの行方を簡単に見つけられるからです。
そうなると、新たな隠し場所を探さなければなりません。
現代社会の中に隠れた教団の仲間を探し、新たな保管場所を探すためにもカラムたちは再び動き出すのです。
アサシン教団とテンプル騎士団の戦いは続く
パルクールを取り入れた見せ場満載のアクションに、美しく再現された中世の世界観。
原作の設定を生かしたストーリーといい、「アサシン クリード」の映画化は大成功を収めたといえるでしょう。
果実を手にしたまま逃走したカラムの行く先は…現代のアサシン教団がどのように変化していくのか…。
新たな展開をみせそうな終わり方に続編への展開も期待してしまいます。
支配される平和と人類の自由意思の関わりは、騎士団と教団という枠を超えて人々に訴えるものを感じさせます。
真の自由と平和とはいったいなんなのか、エデンの果実はそんな心理に迫る存在なのかもしれません。