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2016年公開の『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』は、劇場版コナンシリーズの20作目です。
従来のシリーズに比べアクション要素が強いのが本作の魅力であり、キュラソーを中心に巡る色の謎、複雑な人間模様など見どころは尽きません。
そして、ガンダムファンにとっても見逃せない映画となったのです。
興行収入が63億円を超すヒット作になったのも、うなずける名作といえるでしょう。
そんな本作品でキュラソーが哀や子供たちを救った理由、そして本作のテーマにもなっている「黒」と「白」の意味を徹底考察していきます。
キュラソーはなぜ哀を助けたのか
キュラソーが落下する哀の手を掴んだ時、彼女が元組織の人間だったことを知らなかったようです。
黒の組織の内部でも、お互いの正体を知らない者が多いのでしょう。
なぜ哀を助けたか…、知り合いの子供が落下しそうになってとっさに助けたのです。
そして哀の正体を知っても手を放そうとしなかったのは、組織から抜けたいという思いが共通していたからでしょう。
哀はいまだに黒の組織の影に怯えていますが、キュラソーは下記のセリフからもわかるようにもはや怯えてはいないのです。
前の自分より、今の自分の方が綺麗
引用:名探偵コナン 純黒の悪夢/配給会社:東宝
組織に怯える哀を可哀そうに感じ、救いたいという気持ちがプラスされたことでしょう。
キュラソーが子供たちを救った理由
キュラソーが自らを犠牲にしてまで子供たちを助けたのはなぜでしょう。
そこには、哀を助けたものとは別の理由が秘められていました。
日常という幸せを体験できた
キュラソーは記憶を失い子供たちに出会ったことで、笑顔を取り戻しています。
組織の中にいる時に笑うことはなかったでしょう。
少年探偵団の子供たちと過ごす時間が、彼女に日常という幸せを与えたのです。
愛情を受け取った
子供たちは純粋にキュラソーを慕い、友達になりたいと願っています。
おそろいのキーホルダーを渡したり、ゲームをしたり子供たちは真っすぐな愛情をキュラソーに向けているのです。
黒より白の方が似合っている
引用:名探偵コナン 純黒の悪夢/配給会社:東宝
元太のセリフは、深く彼女の心に刺さったのではないでしょうか。
記憶を取り戻した彼女が黒の組織を抜けると決断した時、上記のセリフが心をよぎったのかもしれません。
キュラソーは元々黒ではなく白の似合う人間なのです。
元々組織に反感を抱いていた
キュラソーは、根は優しい女性なのでしょう。
だからこそ、元々黒の組織には染まり切っていなかったのかもしれません。