そもそもヴィンチグエラ夫妻は『商品』として原爆を量産しようとしています。
世界のパワーバランスを総崩れにするほどのことを一企業がやろうとしているのですから周到な準備をしているはずです。
それぞれが1枚ずつ保有しながらどこかでコピーを作っていてもおかしくないでしょう。
そうなると本作には出てこない『最後の1枚』が存在するかもしれませんね。
3枚目のディスクがある可能性は?
そもそもディスクは1枚のはずでした。
しかし自らの行動に後悔していたウド博士は秘密裏にサブディスクを作っています。
そこは流石のヴィクトリア。お見通しでしたね。
結局2枚とも奪われ博士は殺されましたので、これ以上ディスクは作れないと考えられます。
しかしこっそりサブディスクを作っていた博士。
もう1枚どこかに隠していても不思議ではありません。
いずれにしても2枚しかないと決めつける根拠は何もないのです。
ギャビーの正体とは
ウド博士の実の娘であり、拷問魔のルディの姪です。
よくあるスパイものでは『なりすまし』が使われますが、ギャビーは本物ですからすんなりと懐にもぐりこみます。
そのためにソロはギャビーを連れ出しクリヤキンはそれを阻止しようとしたのです。
しかしもう1枚上手だったのがMI6でしたね。
父親や叔父との関係からギャビーの生活を読み解く
父親に平手打ちをしたのはアレグザンダーに見せるためです。
しかし半分はずっと抱いていた恨みを晴らしたのかもしれません。
父親に置き去りにされたギャビーは独りぼっちで苦労したのでしょう。
自分を捨てた父親に対する激しい感情は当然です。
叔父のルディとの会話から彼とは時々連絡を取り合っていたことがわかります。
ルディはウド博士に頼まれて様子を調べていたのかもしれません。
MI6に加入したのはなぜか
東ドイツに一人残され整備士という重労働をしていたギャビーは父親を憎んでいます。
しかし心のどこかで恋しいという気持ちもあったことは想像に難くありません。
そんな複雑な感情にいち早くつけ込んだのがMI6です。
MI6の誘いに乗れば父親を捜すこともできますし、積年の思いをぶつけることもできます。
東ドイツでの暗く寂しい生活からも抜け出せるのです。
命を賭ける覚悟をするには十分な条件ではないでしょうか。
ソロとクリヤキンそれぞれの葛藤
資本主義国家のCIAと共産主義国家のKGB。
活動内容はほぼ同じこの二つの組織の大きな相違点はエージェントの管理方法です。