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出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07ZD2V2DV/cinema-notes-22
2019年に公開された映画「パリ、嘘つきな恋」。
主人公・ジョスランを演じたフランク・デュボスクが監督と脚本も務めた恋愛映画です。
お金持ちで地位もあるにも関わらず、軽薄なジョスランが偶然から車椅子生活をしていると嘘をついたことからはじまるの行方。
アレクサンドラ・ラミーやジェラール・ダルモンといった確かな実力を持った俳優陣が出演。
本作は世界中でヒットした映画「最強のふたり」を製作したフランスの映画製作会社・ゴーモンが生んだ映画です。
「最強の二人」にも登場した車椅子がキーアイテムとして登場。同じアイテムを使い異なるアプローチがなされているのが本作の特徴。
公開された途端フランス国内で大ヒットを記録し大好評を得た本作。
障がいという題材を扱いながら、コメディタッチな演出が楽しく明るい雰囲気を醸し出すのが本作。
本当は歩けるはずのジョスランが何故自分の足に障がいがあると嘘をついたのか。
「嘘つき」からくる恋とはどういったものなのかも合わせて考察していきます。
ジョスランという男
この物語の主人公・ジョスランとはどんな男なのでしょうか。
軽薄なプレイボーイ
物語の冒頭から、飛行機に乗る際に冗談を繰り返すジョスラン。
CAのお尻に思わず目をやるなど、いい年齢でありながら軽薄さが強調されています。
そのため社会的な地位や財産もありながら未だに独身。嘘をつくことが心底楽しい生活を送っている。
友人の医師・マックスからそうした面を心配されながらもそんな生活を止められないのがジョスランです。
といっても仕事はきちんとこなし、決して嫌われている男ではありません。
本当の恋を知らない男
そんなジョスランですが、見方を変えれば彼は本気の恋を知らない男とも言えます。
嘘をつき続け、女性を一夜限りの恋の対象としか見ていないジョスラン。彼にとって恋は遊びでしかありません。
そんな彼の姿は、ある意味では自分の世界に閉じこもっている。本当の恋をすることを恐れているようにも見受けられます。
一見すると明るい男にも見えますが、実はジョスランは孤独を抱えています。
どれだけ女性と一夜の関係を結んでも、年齢を重ねても、恋を知らないのが嘘をつく前のジョスランという男です。
自分の足に障がいがあると嘘をついた理由
ジョスランが自分の足に障がいがあると嘘をついた理由。それは、いつもの通りの軽薄な気持ちからです。
