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【グッド・タイム】ラストにニックが部屋を横切った意味を考察!赤い粉の正体とコニーがニックを施設から連れ出した目的に迫る

出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B077Q4MFZP/?tag=cinema-notes-22

映画『グッド・タイム』は『神様なんかくそくらえ』で有名なサフディ兄弟が制作した犯罪ドラマ映画です。

弟のベン・サフディはニックを演じ、主演のロバート・パティンソンと見事な演技合戦を披露しています。

物語はニューヨークを舞台に展開され、コニーとニックの銀行強盗を巡る攻防は見応え抜群です。

また、その展開力の高さ故に以下の評価も得ています。

カンヌ国際映画祭では監督のサフディ兄弟がパルム・ドールにノミネートされたほか、ロバート・パティンソンの演技も評価されており、「キャリア史上最高」という評価を得ていた。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/グッド・タイム_(映画)

本稿ではラストにニックが部屋を横切った意味を考察していきましょう。

また赤い粉の正体とコニーがニックを施設から連れ出した目的にも迫っていきます。

ニューヨーク、その光と影

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本作の舞台はニューヨークですが、本作はニューヨークの「」ではなく「」に焦点を当てています。

つまり表の華やかさではなく、裏の犯罪者達が蔓延る影の街の姿をコニーを通じてえぐり出しているのです。

その本作の「影」を象徴しているのが犯罪者コニーであり、ロバート・パティンソンの怪演が光ります。

インタビューでも通りすがりの人として目立たず雑踏の中に埋没することを意識されたと公言なさっています。

その意味では本作はパティンソンが演技の幅を広げ新境地を開拓することに成功した作品ではないでしょうか。

ラストにニックが部屋を横切った意味

新しきシベリアを横切る

本作のラストはコニーの弟にして知的障害者のニックが有料老人ホームのゲームに参加します。

そこで彼は「家族関係に問題がある」「濡れ衣を着せられたことがある」という質問で部屋を横切りました。

ここには果たしてどのような意味があったのでしょうか?

肯定の返事

否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる闘い (ハーパーBOOKS)

この質問ゲームはイエスなら部屋を横切り、ノーならそのまま立つという形式です。

だから前述した質問で部屋を横切ったのはイエスという肯定の返事を意味します。

ニックは兄コニーとの関係に問題があり濡れ衣を着せられたと思っているのです。

即ちニックは兄との関係を決して良くないものとして恨んでいるのではないでしょうか。

知的障害を抱えながらもこの辺りの自意識はしっかりしていることが窺えます。

犯罪者の兄

犯罪者 クリミナル 上

まず最初の質問「家族関係に問題がある」ですが、これはいうまでもなく兄コニーを指しています。

兄コニーが何故犯罪者になったのかは劇中では語られていませんが1つ面白い傾向があるのです。

それは兄コニーが銀行強盗をはじめ犯罪に積極的であるのに対して弟コニーがそうではないということ。

よくよく見ると、ニックはコニーの犯罪に巻き込まれただけで自ら行動を起こしてはいないのです。

だから決して兄のやろうとしている犯罪に自ら加担しようと思ったことはないといえるでしょう。

かといって障害者なのもあって強く反対することも出来ず、流されるようにしか動けなかったのです。

この質問により前述した兄への深い恨みがあることが裏付けられています。

刑務所に入れられたこと

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そして2つ目の質問の「濡れ衣」とは銀行強盗に失敗し、刑務所入りになったことでしょう。