また、舞が面倒を見ていたクマさんの介護士である俊哉も凄くオープンで友好的な人物です。

完全に母やアヤカとは見事なまでの好対照を成す好人物であり、やや理想過ぎるかもしれません。

しかし、ユマがこの二人と出会っていなければ間違いなく独り立ちを決意することは出来なかったでしょう。

ここに一筋の光を見出すことが出来たことこそが独り立ちの決定打となったのです。

「37秒」が意味するもの

さて、本作のタイトルにもなっている「37秒」の意味は果たして何なのでしょうか?

物語の核心にも関わるこの部分に触れていきましょう。

出生時の秒数

選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた

まず37秒の意味はユマが出生時に呼吸しなかった秒数のことを指しています。

それ故に彼女は脳性麻痺という病気を一生涯抱えて車椅子生活をすることになったのです。

なぜ車椅子で脳性麻痺だったかというと、演じる佳山明さんの出自がそうだからに他なりません。

つまりユマは佳山明さん自身といっても過言ではない程彼女の為に誂えられたキャラクターでした。

もし佳山明さんが演じていなければユマのキャラクターにここまでの説得力は出なかったでしょう。

正にキャスティングの勝利と呼ぶべき設定とキャラクターではないでしょうか。

人間万事塞翁が馬

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二つ目にここに込められているのは僅かな差で決められる運命の残酷さではないでしょうか。

たった37秒間呼吸をしなかったというだけで簡単に貴田ユマ≒佳山明の人生は狂ってしまうのです。

よく交通事故といった後天的な要素で障害者となったり、生まれる前から障害者であったりする人は居ます。

しかし佳山明の場合は生まれた直後なので先天的ともいえるし後天的ともいえる微妙な間の事故でした。

正に人間万事塞翁が馬、人の運とはどこでどうなるやも分からないことを示しています。

たかが37秒

人生を変える勇気 踏み出せない時のアドラー心理学 (中公新書ラクレ)

しかし裏を返せばそれはたかが37秒、長い人生の間で見ればほんの一瞬の出来事でしかありません。

脳性麻痺で車椅子生活を余儀なくされているとはいえ、それ以外は普通の女の子と変わらないのです。

たかが37秒程度に左右されるほどユマの人生は決して安くないし自分の意識と行動で変えられます

それに障害者だったからこそユマは舞や俊哉という素敵な人達と出会うことが出来たのです。

このことは誰にも覆せない厳然たる事実ではないでしょうか。

ユマの出生が伏せられていた理由

しかし、ユマの出生に関しては物語の後半~終盤まで伏せられていました。

それはある意味で彼女のその後に大きな影響を与えるものとなったのです。

果たしてなぜユマは大人になるまでその事実を知らなかったのでしょうか?

生き別れの姉が事実をひた隠しにしていた

ピカ待ち☆ふたご絵日記

まず一つ目に、ユマには生き別れとなったタイにいる姉がその事実をひた隠しにしていたからです。

しかもタイにいる姉は妹が脳性麻痺という障害を抱えていたことを知り会うのを怖がっていました。

即ちユマの出生が伏せられていたのは母の過干渉のみならず姉が逃げていたからというのもあります。

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