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1999年公開のアメリカ映画『スチュアート・リトル』は、大人から子供まで楽しめるファミリー映画です。
ネズミのスチュアートの可愛らしさやコミカルさだけではなく、家族としての心情変化が魅力といえます。
なぜ、リトル夫妻はネズミを養子に決めたのでしょう。
そしてジョージがスチュアートを弟と認めた真意についても詳しく考察していきます。
軽快な作風の中に奥深いメッセージが隠れた名作を紐解いていきましょう。
スチュアートがリトル家に選ばれた理由
スチュアートは誰からも選ばれず、長く施設に残っている状態です。
そんなスチュアートを養子に決めた理由は一体何なのでしょう。
そこには大きなメッセージか隠されているようです。
他人を思いやることが出来るから
劇中、スチュアートは養護施設の子供たちの紹介を夫妻にしています。
自分も同じ立場でありながら、他の子供が幸せになる手伝いをしていたのです。
スチュアートは、ネズミである自分の立場を受け入れていたのでしょう。
自分にも家族が欲しい幸せになりたい、と願う養護施設の中において自分以外を推薦出来る子供はなかなかいないのではないでしょうか。
スチュアートの優しい気持ちがリトル夫妻には伝わったのでしょう。
偏見のない夫妻だったから
ここには長いからね、誰も僕を選ばない
引用:スチュワート・リトル/配給会社:ソニー・ピクチャーズ・リリーシング
養護施設で誰にも引き取られないスチュアートは、あきらめにも似た寂しさを抱えています。
彼の前には、人間とネズミという超えられない壁が立ちふさがっていたのです。
しかし、夫妻は幸いにも偏見の目で相手を見るような人種ではなかったのでしょう。
ネズミだから…という理由は夫妻には関係のないものだったのかもしれません。
人を見抜く目を持っていたから
ジョージの為の弟探しということで、誰よりもジョージの味方になってくれる存在であることが大切だったはずです。
本作に描かれたジョージは負けることが嫌という、少し内気な少年…。
そんなジョージを受け入れて兄弟になれる子供、それがスチュアートだったのでしょう。
他の子供を詳しく語る観察眼のすばらしさと聡明さが、夫妻の心を動かしたのかもしれません。
家族になるべき子なら、見つけた瞬間に心が感じるはず
引用:スチュワート・リトル/配給会社:ソニー・ピクチャーズ・リリーシング
スチュアートのセリフに沿うように、夫妻は心に何かを感じたのでしょう。