橙花がメイクをしてあげたという行為も、かつて自分が母からしてもらったこと…。

橙花の中に母はしっかりと生きているのです。

彼女もまた愛とやさしさをもって、2人に魔法をかけました。

妻の服は妻の存在そのもの

おいしい家族 (日本語) 単行本 –

本作に出てくる「妻の服」は妻そのものであり、失っても消えない愛を感じるアイテムです。

青治の結婚式に参列した妻

和生と青治の結婚式で、花嫁衣装については何の説明もありません。

しかしおそらく橙花と翠の母親であり、青治の妻が袖を通した花嫁衣裳なのでしょう。

結婚式に挑む父に化粧をする橙花の清々しい顔は、全てを受け入れたおおらかさを持っています。

また母の服を着て式に参列する橙花は、皆の心に生きている母そのものであり、母の愛に包まれた橙花の姿なのでしょう。

劇中に登場するお調子者のエビオもまた、愛に満ちた人物です。

彼が家族になる日も近いのかもしれません。

生きることが「愛」である

海岸

新島で撮影された本作は、美しい風景と愛に満ちた幸せな映画です。

自分らしく生きることの大切さ、そして食べることは幸せになることだと感じさせてくれます。

劇中に出てくる食事シーンは家族の姿を見事なまでに表現していました。

生きていればそれでいい

引用:おいしい家族/配給会社:日活

上記は本作の名セリフですが、大切な人は生きてそこにいてくれるだけで十分なのでしょう。

妻を失った青治だからこそ、痛感する思いなのかもしれません。

妻の服が語る愛

劇中では橙花の結婚生活についても触れられていました。

この描写は、愛に満ちた島の家族と愛のない東京の夫婦の対比でもあります。

青治は妻の服を着ることで、さらに深く妻のことを知ることが出来ました。

橙花は島の人々のことを知ることで、彼らを愛することが出来ました。

人を愛することは、人を知ることであるという大きなメッセージを投げかけているようです。

幸せの形を再確認させてくれる作品

おいしい家族 (日本語) 単行本 –

性別に捕らわれないこと人種に捕らわれないこと、そして固定概念を捨てて、人となりを見ることが幸せへの第一歩となるでしょう。

ラストの結婚式は、自分らしく生きお互いを受け入れ笑いあっていく、そんな姿が描かれていました。

『おいしい家族』はコミカルな作風の中に、どっしりとした愛のテーマが隠れています。

再度ご覧になる際には、劇中で描かれている食事にフォーカスをあてて観てもいいかもしれません。

食事は家族にとって、ほつれを修復する場所となっているのです。

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