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映画好きならば知らない人はいないであろう、スティーヴン・スピルバーグ監督。
アカデミー賞を二度も受賞し映画界の巨匠とも呼べる彼が製作総指揮を担当し、一大ヒットとなったのが映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の3部作です。
この映画は1985年7月3日にアメリカで封切られ、同年12月には日本で初上映されました
SF映画の大作として知られるこの映画には、とても多くの伏線が作中のいたるところに散りばめられていて、怒涛のように回収されていく場面で爽快感を感じる視聴者も多いのではないでしょうか。
加えてこの作品最大の特徴である「デロリアン」と呼ばれるタイムマシーンも、物語を形作る大事な要素となっています。
今回は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の様々な伏線を解説し、またデロリアンがタイムマシーンとして選ばれた経緯と理由についてお伝えします。
ストーリーをつくる、大きな伏線たち
作品の中で中心的な役割を担うシーンには、余すところなく伏線が隠されています。
その中でも特に重要な「マーティの両親の出会い」と「タイムマシーン」に関する場面には多くの伏線が潜んでいました。
マーティの両親の出会い
前半の1985年のシーンにおいて主人公のマーティは、はねられた父ジョージを母ロレーンが助けたところから両親の関係が始まったこと、そしてダンスパーティで2人が初めてキスをしたことを母の口から聞きます。
何気ない会話に潜むこの2つの事実が、後々1955年へタイムスリップした際に、マーティを苦しめることになりました。
未来を変えないためには過去の出来事を変えてはいけない。
そのため、マーティが必死の思いで奥手なジョージをロレーンの方向へ向かわせようとする今作の大きな流れは、この2つの伏線によって形作られたのです。