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イライジャ・ウッドの主演の「ゾンビスクール!」は、1個のチキンナゲットから小学生が続々とゾンビ化するコメディホラー映画です。
ゾンビ化小学生vs教師という民放では絶対に流せないようなストーリーはコミカルに展開。
危機的状況に対してとんでもない行動をとる教師陣は、グロいのに面白いシュールな笑いを提供してくれます。
今回は、そんなコメディゾンビ映画の中から何故小学生がナゲットでゾンビになったのかを考察。
大人に感染しない理由や教師が暴力で撃退する行動にも注目しながら作品理解を深めていきたいと思います。
チキンナゲットで子どもがゾンビ化?
恐怖の始まりはたった1つのチキンナゲット。
給食で提供された緑色の菌が詰まったナゲットを食べたことで、シェリーは体調をくずしてそのままゾンビ化します。
死んでいないという観点からゾンビという判定が難しいところですが、子供たちの体は感染により確実に変化していました。
髪の毛を引っ張ると頭皮ごと剥げる、体内の血液が黒いという変化からも、感染した子供たちはゾンビ化したと判断できます。
製造過程に問題あり
ゾンビ化に至ったチキンナゲットは、製造過程からハエが卵を産み付けて蛆が湧いているような環境下で作られていました。
製造所自体は一見清潔に見えても、ニワトリを捌きミンチにする過程で異物(ハエ・蛆)が混入。
ベルトコンベアーで流されていくチキンナゲットは衛生面のチェックを受けずに出荷されます。
意図的なゾンビ化ウィルスではなく衛生面の問題から完成したのが、件のゾンビ化チキンナゲットです。
給食で提供されたたった1つのばい菌ナゲットにより、小学生ゾンビたちが増殖する恐怖の学園が誕生したのです。
原題であるCOOTIESとは?
「ゾンビスクール!」の原題は「COOTIES」。
この単語にはシラミという意味と共に、子どもの間で「嫌なヤツから(ばい菌が)うつるぞ」という俗語的な意味があります。
子供たちの間でゾンビ化が蔓延していく本作にとってあまりにもピッタリのタイトルです。
また、最初のゾンビ化少女・シェリー以降感染者を増やすのもペイトリオットとディンクというクラスの悪ガキ2人。
「嫌なヤツからうつるぞ」というタイトル通り、クラスのイやなヤツから学校中に感染は広がっていったのです。
数秒で感染する子供たち
グラウンドで遊んでいる子供たちを大々的に感染させたのは、悪ガキの1人ディンクです。
彼は少女から襲われて感染した後、走りながら他の生徒たちを引っ掻いて回ります。
ものの数分でグラウンドは少年少女のゾンビだらけ。
全員がすぐに発症していることから、感染力の強さと発症までの時間の短さがうかがえます。
ナゲットからゾンビ化した理由
ばい菌のせいだ
シェリーから皆にうつったんだ。ばい菌が…不潔だから
引用:ゾンビスクール!/配給会社:プレシディオ
唯一無事だった少年カルヴィンはこう言いますが、原因はナゲットを媒介として繁殖したウィルスです。
ナゲットを媒介としたゾンビ汚染は街を超えて拡散していました。