戦いとは力の強さだけではなく駆け引きやコンディション・運などが絡んで勝ち負けが決まります。
タイムベント
そして最大の敗因は地球を破壊した後ウイスが時間を3分前に巻き戻したからです。
「仮面ライダー龍騎」でいうタイムベントで本来使ってはいけない禁じ手となります。
こんなことをされれば幾らゴールデンフリーザであったとしても勝ち目はありません。
そんな神様を悟空達が後ろにつけていたことはフリーザにとって完全な誤算でした。
つくづくフリーザは敵に回してはいけない人達と戦っていたのだと思い知らされます。
4ヶ月の修行を積んだ理由
フリーザはフリーザ軍がドラゴンボールを集めたことで無事に復活を遂げました。
そこで彼は4ヶ月の修行を積むのですが、その理由は何なのでしょうか?
悟空とベジータを倒すため
1つ目は上記の考察でも述べたように、悟空とベジータを倒すためです。
復活時点でのフリーザの戦闘力は53万で魔人ブウに勝利した悟空達とは圧倒的な開きがあります。
その開きを埋める為に修行してゴールデンフリーザを開花させる必要がありました。
それは見事に実を結び、あと一歩で倒せるかも知れないといい線を行っていたのです。
だから決して修行自体は無駄ではなく、悪としての威厳を取り戻しました。
地球の戦士達を倒すため
地球には悟空とベジータだけではなくクリリンやピッコロ・悟飯といった戦士達が残っています。
特に悟飯は長い平和で修行をサボっていたとはいえ、超サイヤ人2を覚醒させセルを倒しているのです。
そしてクリリンとピッコロも何だかんだで死線をくぐり抜けている為に脅威となるかもしれません。
その読みは当たっていて、フリーザ以外の千人のフリーザ軍を倒した悟飯達を何とか倒しました。
将を射んと欲すればまず馬を射よとは正にこのことではないでしょうか。
復讐
上記2つを突き詰めると、結局本作のフリーザに残っているのは只の“復讐”ではないでしょうか。
少なくともナメック星編で孫悟空に負けるまでの彼には「宇宙侵略」という悪の大義名分がありました。
ですが、これが地球へ来た瞬間に彼の動機は孫悟空並びに地球人への復讐に矮小化されています。
つまり強大な戦闘力を手にした代わりにやることなすこと一気にスケールが縮小されたのです。
彼がどれだけ強くなって悟空達を圧倒しても小物の域を抜けないのは何よりそれが理由でしょう。
そんな小さな領域でしか物事を考えられなくなった者が悟空やベジータに勝てるわけがありません。
地球を破壊しようとした真意
ラストでベジータに殺されそうになったフリーザは咄嗟の判断で地球を破壊しようとし、実際破壊しました。
結末は上記したように破壊神ビルスとウイスの助力で逆転されたのですが、何故地球を破壊したのでしょうか?
悟空達は宇宙で生きられない
フリーザにあって悟空達サイヤ人と地球人にないものは宇宙空間で生きられる能力でした。
宇宙人故に宇宙に出ても呼吸が出来るし体も膨張したりせず生きていけます。
これはナメック星編でもやったことで、いわゆる原作のセルフオマージュでしょう。