オプティマスのメッセージには、この新しい故郷に仲間を呼びたいという願いが込められています。
人間への信頼
同時にこのメッセージには、地球人は信頼できる存在であるという意味が込められています。
オプティマスが語る人間が持つという目に見える以上の力とは勇気のことです。
サム、ミカエラ、アメリカ軍の軍人たち。
それだけに留まらず、シモンズなど多くの人間の勇気がこの今作では描かれています。
人間一人一人の力はトランスフォーマーには敵わない。
それでも、勇気によって絶望感だった戦いを切り抜けることができた。
それはこれまでの戦いでオートボットたちが持ち合わせていたものと同じものでした。
そうした種族がいる地球は、生きていくには大丈夫な星であるとの意味がメッセージに込められています。
オートボットの状況
オプティマスのメッセージでは、星の彼方に散った仲間たちと呼び掛けています。
この言葉から、当時のオートボットは簡単には連絡が付かないほど散り散りの状況だったことが推測できます。
地球に来る前にオプティマスたちがどこにいたのかは語られていません。
既に何体ものメンバーが地球に潜入していたディセプティコンに比べれば、オートボットの対応は後手です。
こうしたことから、オートボットの数の方がディセプティコンより少ない可能性は十分。
そんな状況の中で勝てたのだからまさに奇蹟でした。
オプティマスのメッセージの背景には、一刻も早く戦力を整えなければならないという考えも見て取れます。
続いていく物語
シリーズが続く中で、4作目「トランスフォーマー ロストエイジ」からはサムに変わりケイド・イェーガーが主人公となります。
家族を守るために戦いの中に身を晒すケイドの姿にも、サムに通じる勇気が見て取れます。
トランスフォーマーとは、ロボット生命体の物語であると共に人間の心の物語。
オートボットとディセプティコンは人間が持つ善悪の象徴です。
残酷な悪役であるはずのメガトロンでさえ高い人気を持つのは、メガトロンのキャラクターにどこか自分にも当てはまるものを感じるからでしょう。
多数のキャラクターが登場するため、トランスフォーマーはどのキャラクターにも自分を投影できる映画です。
お気に入りのキャラクターを見つけて、そのキャラになりきって観てみると何度でも楽しめる映画となります。