ビジネスを拡大したくない経営者はいません。
しかし拡大戦略には落とし穴がつきもので、そのことをオーナーは熟知していたのでしょう。
ピザ屋のオーナーはビジネス拡大に対しての恐怖があったのです。
ビリーはいままでと変わらぬ方法で、収益が大きくなることを指摘しますが、このことによってビジネス拡大の恐怖を取り除きました。
変わりたくない人がいるのを知っていた
劇中のピザ屋のオーナーは変化を恐れています。
ビリーとニックは会社の倒産から、急にデジタル時代へ放り込まれた経験をしています。
変化が怖い、という感情を誰よりも理解していたのではないでしょうか。
だからこそ「変われば良くなる」という言葉を使用していないのです。
ビジネス拡大を意欲的に進めたいオーナーもいれば、そうでない人もいる、という世間をしっかり理解していたのでしょう。
オーナーに情報を繫ぐことが出来た
ビリーとニックは、ピザ屋の口コミを提示しています。
これは、まさに情報と人を繫いだ瞬間なのではないでしょうか。
更にチームのメンバーが真摯に話をしていく姿は、Googleが求めるグーグリネスの精神です。
彼らがピザ屋のオーナーと契約を結べたのは、彼らにグーグリネスの精神があったからといえるでしょう。
カメオ出演を見逃さないで
本作には見逃せない登場人物がいます。
それは Googleの創立者の一人である「セルゲイ・ブリン」です。
技術部門の社長役で、ビリーやニックから声をかけられていた人物が彼です。
創始者も本人役で映画に出演している貴重な映画となっています。
また主役を演じたヴィンス・ヴォーンとオーウェン・ウィルソンは「ウェディング・クラッシャー」でも共演している名コンビです。
彼ら独特の掛け合いは、他では観ることが出来ない思わず笑ってしまうような軽快さを含んでいます。
国内で劇場公開されなかったのが悔やまれる作品といえるでしょう。
Googleがもっと知りたくなるコメディ映画
本作は、デジタル時代の秀才と努力で生き残る中年男性を見事に描いていました。
情報社会となった今だからこそ、Googleが大切にしているものが観る者の心に響きます。
普段日常的に使用しているGoogleですが『インターンシップ』を観たあとは、より身近で愛おしく感じるのではないでしょうか。