コミカルに描かれていますが、泥棒と子供たちの攻防はいつだって死と隣り合わせにあるのです。
メイソンという親友が出来た
そして三つ目に向かい側に住む少年メイソンと事件を通して仲良くなれたからです。
メイソンとは最初「幽霊が出るから」を理由に友達付き合いを拒否されていました。
しかし、泥棒のジェシカに拉致されかけた時に雪玉を使ってメイソンがフィンを助けてくれたのです。
図らずもメイソンはフィンの命の恩人という役目を果たしており、事件を通して通じ合いました。
両親との和解に加え、家の外に広がりを持てたことが籠もりきりから卒業した理由でしょう。
兎に角このゲームからの卒業はフィンにとっては大きな心の成長であるといえます。
懸賞金を手にしたのは?
無事に泥棒たちを逮捕へと追い込み、元に戻った一家の絆ですが、最後に懸賞金3万ドルを手にしました。
果たしてこの懸賞金にはどのような意味があったのでしょうか?
絵画を守った対価
まずこの懸賞金の意味は1918年に盗まれ行方不明となっていた絵画を守った対価です。
8500万もの価値があると知りながらもあくまで絵の所有権は美術館にあることを意味します。
つまりこれは正当な対価であって、決して設けようと思ってしたことではありません。
警察並びに美術館に対してしっかり価値ある仕事をフィンとアレクシスがしてくれたことから来ます。
サイモン隊長へのお詫び
二つ目にこの報酬の一部を使ってフィンの母がサイモンに帰りの飛行機代を出すくだりがあります。
これはサイモンが泥棒たちとのいざこざに巻き込まれ、更に母から濡れ衣を着せられたお詫びでしょう。
サイモンは知らなかったとはいえフィンの泥棒撃退に貢献したのにとんだ理不尽な扱いを受けたのです。
このシーンに対して何かしらのフォローがなければかなり気の毒な扱いだったことは間違いありません。
細かいフォローを効かせる意味もこの報酬は果たしていたのです。
豪勢なクリスマスプレゼント
そして何よりも、バクスター一家のクリスマスが例年以上にゴージャスになりました。
フィンは大好きなゲームの拡張パック、更にアレクシスはタブレットを買って貰えるに至ったのです。
クリスマスといえどそれを実現するお金はかかりますから、経済力は必要でしょう。
ラストシーンをバクスター一家のカタルシスで締めくくる意味でもこの懸賞金は必要でした。
ホーム・アローンシリーズのお約束・伝統をしっかり論理的に、しかし感動的に描ききったのです。
フィンが計画を知ってた理由
フィンは泥棒たちの絵画を盗もうという計画を阻止するに至りましたが、余りにも手際が良すぎました。
勿論それは彼が泥棒たちの計画を知っていたからでしたが、果たしてそれは何故だったのでしょうか?
ホームセンターでの盗み聞き
決定打となったのはたまたま姉のアレクシスを助けるためにホームセンターへ買い出しに行った時でした。
ここでフィンは泥棒たちの計画への作戦会議を聞いて自分の家が狙われていることを知ったのです。
だからこそ彼は早急ながらも家にトラップを仕掛けるという前準備が可能となりました。