それは、クラークも感じていることで、正義感が強いクラークをそれを「よし」とは思っていませんでした。
市民が自由を奪われ恐怖におびえている。この目で確かめた。彼は法を無視している
引用:バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生/配給会社:ワーナー・ブラザース
これはレックスのパーティー会場で、クラークがブルースにぶつけた意見です。
クラークが指摘するバットマンの行動に、ブルースは少なからずも警戒することが予想されます。
つまり、バットマンとしての活動に弊害を出すのかもしれないのです。
さらに世間ではスーパーマンの力に対して、懐疑的な意見も出ています。
そう思った時、スーパーマンが行う正義は、必ずしも良い面ばかりではないとブルースも懐疑的に感じるのです。
新聞社員として働くクラークの野望
新聞などのメディアは、権力に対する批判を行います。クラークは、特にバットマンという「暴力」に対する警戒を怠りませんでした。
悪は新聞が正す。これは新聞社の使命です。
引用:バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生/配給会社:ワーナー・ブラザース
これはクラークが編集長に対して述べたセリフです。つまり、メディアとしてバットマンを叩き潰そうとしています。
それほどまでにクラークはバットマンのことを敵対視しているのです。
それをインタビューなどでも直接的に感じているブルース。当然、スーパーマンに対する気持ちは良いものではないでしょう。
バットマンには勝算があった
本作に出てくる、スーパーマンとゾッド将軍とレックス・ルーサーJr.の血からできたドゥームズデイは、クリプトン人です。
クリプトン人は異星人であり、地球上では最強と言っていいほどの力と能力があります。
そんなクリプトン人と対決するなど、無謀に等しいですが、バットマンにはそのクリプトン人に対する勝算がありました。
知能で勝つ
本作のエンドロール後には、特典映像としてバットマンとスーパーマンの戦いに関する解説が映し出されました。
そこに、バットマンが「本気で勝つつもりでいた」ことの裏付けがされています。
- 50万デシベルの音ではクリプトン人の足止めになるくらいの音(人間には聞こえない)
- クリプトナイト(クリプトン人の能力を低下させる)を霧状にした銃
- 一発450kgの重さのあるバットマンスーツによるパンチ
- 総計200kgで弱ったスーパーマンを踏む
体力、財力に付け加え、ブルースには通常の人の何倍以上の知能があります。
それらを駆使すると、バットマンにも勝算があることを悟るのです。そして、実際に軍配はバットマンに上がりました。
クリプトン人に挑むことは、バットマンにとって決して無謀なことではなく、知能を活用すれば勝てるものなのです。
クリプトナイトの槍の存在
財力、情報網、権力すべてを使い、ブルースはクリプトン人の能力を下げつつ、殺傷能力を高めたクリプトナイトの槍を手にしました。
この槍は、最終的にはドゥームズデイに使いますが、本来バットマンはこれをスーパーマンに使おうとしています。
この槍がある限り、バットマンは対等以上にクリプトン人と戦えるのです。
バットマンがスーパーマンに挑むのは一見無謀な挑戦に見えますが、結果的にバットマンに勝算はあり、勝つことができました。
これらの知能の面で上を取れると思ったバットマン。だからこそ、スーパーマンと戦うのです。
バットマンとスーパーマンは相いれることは難しい?
映画では、最後にワンダーウーマンが登場し、三人のヒーローたちが協力してドゥームズデイを倒します。
それによりバットマンに変化が現れました。
刑務所に収監されているレックスの元へ、バットマンが例の焼き印を持って訪れます。
しかし結局焼き印は壁に押し付け、レックスにはつけませんでした。
コウモリの焼き印を付けると、刑務所内では「死刑」を意味すると言われていましたが、バットマンは今回はそうしなかったのです。
相いれないバットマンとスーパーマンのやり方ですが、今後この二人に関しては折り合いをつけられそうな雰囲気があります。
今後はどうなるのかは、今後の作品に期待です。近年いろいろなアメコミキャラクターがコラボする傾向にあります。
その中でも、本作の中で疑問に思ったことが解決されるかもしれません。そう考えると、今後のシリーズは目が離せないものとなりました。