出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07D9QL5TH/?tag=cinema-notes-22

今回、考察をする作品の『坂道のアポロン』は、1966年の坂道の多い長崎県佐世保が舞台となっています。

1966年といえばビートルズが初めて来日し日本武道館でコンサート公演をし、その影響で日本でもグループサウンズが流行った時代です。

『坂道のアポロン』は、小玉ユキによる日本の漫画。

同名タイトルの実写映画が、2018年3月10日に公開された。監督は三木孝浩。主演は知念侑李(Hey! Say! JUMP)。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/坂道のアポロン

三木孝浩監督は2010年の大ヒット映画「ソラニン」で長編映画の監督デビューをし、数々の少女漫画の映画化を手掛けています。

なお、本作品は第42回日本アカデミー賞にて中川大志が新人俳優賞を受賞しました。

映画化される前の2012年にはテレビアニメ版の放映やWebラジオでのラジオドラマにもなる人気漫画作品です。

今回は迎律子の幼なじみで西見薫の親友、川渕千太郎にスポットをあてて考察をしていきます。

千太郎が文化祭で演奏を引き受けた理由

punch, fist, hand

千太郎は男気はあるものの律子が自分に思いを寄せていることにも気がつかないような、ガサツな男子です。

薫は逆に律子の千太郎をみつめる表情から彼に思いを寄せていることに気がつきます。

そして、百合香がわざわざ東京から淳一に会いに来たことから、二人が恋人同士であろうと推測できる繊細さがあるのです。

恋の病に気づく繊細さ

そんな薫ですから、初めての恋に戸惑い苦しむ千太郎に気がつき、千太郎は理解してくれたことに感謝するのです。

薫もまた百合香が淳一の恋人だと気づくまでは、自分の感情のままに突き進む千太郎を応援するのでした。ところがその繊細さが仇になります。

薫は人の気持ちや感情は理解できるけど、自分の気持ちや感情を表に出すことがなく、恋愛関係が見えて複雑になってくると困惑するのでした。

千太郎の自暴自棄

drums, drummer, floor
恋愛経験ゼロの千太郎が淳一と百合香の関係に気がつかなかったことや、一緒に街から出るところを目撃したショックの大きさは理解します。

千太郎はガサツだけれども純粋すぎたのです。薫は何でも見透かせる繊細の代わりに、真っ直ぐすぎる千太郎の感情を収めきれませんでした。

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