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2017年公開の『ピーチガール』は、上田美和原作のの同名漫画を映画化した作品です。
主演の山本美月や伊野尾慧はじめ、真剣佑や永野芽郁など若手の人気俳優が出演したことでも話題となっています。
監督神徳幸治は、原作をギュッと詰め込みながらもテンポのいいストーリーで観る者の心を捕らえました。
劇中、桃の花がボケに変わった意味やカイリがももを病院へ連れて行った真意を詳しく読み解きます。
またももはなぜとーじではなくカイリを選んだのでしょうか。
様々な視点から本作を深く観ていきましょう。
桃の花がボケに変わっていた意味
カイリと一緒に植えた桃の種が、あっという間に咲きましたがそこにはカイリの思いやりが詰め込まれていました。
桃を元気づける為
カイリは、とーじに裏切られ落ち込んでいる桃に元気を与える為に挿し木をしたのでしょう。
一緒に植えた桃の花が咲くことで彼女も頑張れるのではないか、と彼なりに考えての行動でした。
カイリは好きな人が落ち込んでいるのを見ていられなかったのでしょう。
ももを元気にしてあげたいというカイリの優しさが、挿し木をした理由ではないでしょうか。
きっと桃の花は伝えたかったんだよ
ももちゃんは幸せになれるって
引用:ピーチガール/配給会社:松竹
一週間という短時間で花が咲いたことをももに見せ、ももがひとりじゃないことを伝えたかったのかもしれません。
隣のおじいさんが偶然持っていたから
隣のおじいさんが桃の花だって
引用:ピーチガール/配給会社:松竹
上記のセリフから、カイリは隣のおじいさんからボケの花をもらったのではないかと考察出来ます。
偶然桃の花を見つけ(ボケの花でしたが)、ももの為に枝をもらってきたのかもしれません。
ボケの花を桃の花だと思って持ってくるカイリは、素直な可愛らしさを持っています。
実はこの少し抜けていて守りたくなる性格が、ラストシーンに続く伏線となっていました。
桃の笑顔が見たかったから
もしかしたらカイリは、種を植える段階で既に計画していたのではないでしょうか。
一週間後に挿し木をしてももを笑顔にしてあげよう…。
そして花言葉通りももの虜であることを伝えたかったのでしょう。
告白すら計画の内だったとしたら、彼はなかなかのロマンチストなのかもしれません。
なぜとーじの病院へ連れて行ったのか
カイリはももを病院へ連れていくことで、とーじへの彼女の想いを告げさせています。
なぜ好きな女の子を他の男子へ渡してしまったのでしょう。
好きな子には幸せになって欲しい
好きな子が笑ってくれたら幸せなんだ
引用:ピーチガール/配給会社:松竹
カイリは劇中で沙絵に上記のように告げていました。
沙絵がクラスの中で外され、辛い思いをしているのを知っていたのでしょう。