好きな子を笑顔にする唯一の方法、それが病院へ連れていくということだったのです。
カイリはとーじがももを好きなことも知っていたので、病院へ連れていけばももに笑顔が戻ることも予測していたのでしょう。
とーじならいいと思った
カイリは本気でももを愛していますが、彼女の心がとーじに向いていることも熟知しています。
とーじならももを守ってくれるそして幸せにしてくれる、と思っていたことでしょう。
それがももにとってベストなことだ、と判断したのです。
真実を伝える為
カイリは沙絵がやってきた数々の意地悪を認識しています。
おそらく取り巻きの女子達に病院のことも聞いたのでしょう。
好きな子がいじめのような状態にあっていることも許せなかったのかもしれません。
真実を伝えること、沙絵の本性を教えることでももを守りたかったとも考察できます。
ももがカイリを選んだ理由
元々とーじ一筋だったももは、なぜ最後にカイリを選んだのでしょう。
いつも側にいてくれた
カイリはどんな時もももの側に寄り添っています。
当初ももを守っているかのようなとーじでしたが、彼は正義感からももを守っているだけのような印象です。
しかしカイリは、ももをしっかり見つめ彼女がつらい時にいつも側にいるのです。
少々強引でも、彼女に煙たがられても側を離れようとしませんでした。
彼はひとりになると辛い、ということを身をもって知っていたのでしょう。
辛い時にひとりにしないというのがカイリの愛情だったのです。
ももはそんなカイリの優しさに気がついていたから、カイリの元へ走ったのではないでしょうか。
ももを信じ続け動いていた
カイリはどんな時も、ももを信じ続けています。
自身も父親に本当の姿を見てもらえない、という経験をしているからこそ人間の本質を見抜く力があったのかもしれません。
ホテルでももが騙された時も、彼はそこから逃げず真実を突き止めています。
ももを信じているからこそ、他者への疑いを持ったのでしょう。
ももに笑顔をくれた
カイリは自分の気持ちを犠牲にして、ももととーじの関係を取り持っています。
彼の献身的な愛がももの心を奪ったのではないでしょうか。
自分の幸せを後回しにして、ももを幸せにしようと走りまわる姿にももは愛を強く感じたことでしょう。
とーじとカイリの愛の形は違っていました。