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【名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(ネタバレ)】新一と蘭を結ぶ赤い糸の意味を徹底解説!赤いコードを選ばなかったのは何故?

出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B004UNGJO4/cinema-notes-22

『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』は1997年に公開されました。

本作が、2019年時点で23作品続く劇場版名探偵コナンシリーズの第1作目となります。

また本作のキャッチコピーは、劇場版の冒頭で必ずコナンが言うセリフである、「真実はいつもひとつ!」です。

ファンにとって印象深い今回の作品を、新一や蘭を結ぶ赤い糸や蘭が赤いコードを切らなかった理由を中心に解説していきます。

劇場版名探偵コナンの第1作

劇場版 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼

『名探偵コナン』は週刊少年サンデーで1994年から掲載開始、アニメは1996年からスタートしました。

アニメ放送から一年後に映画化、劇場版第1作目となるのが本作『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』です。

本作のキャッチコピーは「真実はいつもひとつ!」

名探偵コナンを象徴するこのフレーズは、劇場版シリーズのオープニングの最後に必ず登場します。

しかし、実は本編でこのセリフを言ったのはコナンではなく新一です。

更に内容は同じですが、「真実はいつもひとつ!」と言った訳でもありません。

つまり、このフレーズが定着したのは劇場版で繰り返し使われたからなのです。

そして、その始まりが本作なのです。

新一と蘭を結ぶ赤い糸の意味

新一と蘭のお互いを思う気持ち

名探偵コナン : 時計じかけの摩天楼 ― オリジナル・サウンドトラック

本作では、新一と蘭のお互いを思う気持ちがしっかりと描かれています

  • 蘭が新一の誕生日を祝おうとしたこと(新一は忘れていました)。
  • 好きな色を聞かれた新一(聞かれたときはコナン)が、蘭の好きな色である赤色を選んだこと。
  • そして蘭が二人で観る映画を『赤い糸の伝説』にしたこと。

このような、ちょっとしたシーンにも蘭の新一を思う気持ちや、新一の蘭を思う気持ちが表されていたのです。

結果的に、これが本作では犯人に利用されることになりました。

「運命の赤い糸」の由来

赤い糸 DVDボックス

本作では「赤」「赤い糸」というワードがたびたび登場します。

赤い糸というと、一般的に恋人同士をつなぐ運命のようなものだといわれます。

実は、赤い糸の由来は西洋ではなく、日本の『古事記』にある『三輪山の伝説』といわれています。

これは身ごもった娘の夫を探すために娘の周囲に赤い糸を張り、その糸を辿った先に娘の夫がいた、という話です。

中国にも赤い糸に関する言い伝えがあり、今ではマンガやアニメなど幅広く認知されるものとなりました。

なぜ蘭は赤いコードを選ばなかったのか

蘭は赤いコードを切ることができなかった

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本作のクライマックスで、蘭は青いコードを切って爆弾を解除します。

なぜ蘭はコナンの推理とは異なる青いコードを切ったのでしょうか。

答えは、新一との運命の赤い糸を信じたからです。

だって、切りたくなかったんだもん。

赤い糸は新一とつながっているかもしれないでしょ。

引用:名探偵コナン 時計じかけの摩天楼/配給会社:東宝

蘭は新一との運命の赤い糸を赤いコードに重ね合わせたため、青いコードを切ったのです。

蘭の純粋な気持ちが犯人やコナンの想像を上回り、結果爆発を阻止することとなりました。

なぜコナンは赤いコードを切れと言ったのか

名探偵コナンコレクション 毛利小五郎&妃英理 (My First Big)

ではコナンはなぜ赤のコードを切るように叫んだのでしょうか。

コナンは犯人である森谷から以下のように言われました。

お前のために3分間作ってやった。

引用:名探偵コナン 時計じかけの摩天楼/配給会社:東宝

その3分とは、新一が誕生日を過ごせる時間なのです。

そのことに思い当たったコナンは、この爆弾が蘭と新一のことに関係していると気づきました。

更に、蘭が森谷と映画の話をしたことを思い出し、蘭なら赤を切ると森谷が考えると推理したのです。

なぜ犯人は次々と爆弾をしかけたのか

建築家としての異常なまでの完璧主義

劇場版 名探偵コナン―時計じかけの摩天楼 (少年サンデーコミックススペシャル)

森谷がなぜ自身の作品を爆破しようとしたのか、動機を理解できなかった方も多いのではないでしょうか。

答えは、建築家としての異常なまでの完璧主義です。

森谷はイギリスに住んでいた頃に、英国の建築物、特にシンメトリーの作品に強烈に魅了されました。

そのため、自身の作品もほとんどがシンメトリーのものとなっています。

しかし、若き日の作品のなかにはシンメトリーで作れなかったものがありました。

それが完璧主義者の森谷には許せなかったのです。

そのため、若き日の作品をなかったことにするために爆破計画を思いつきました。

建築家としての異常なまでのこだわり。

自分が満足する作品以外は、存在すら許さない。

そんな異常なまでのこだわりが、一般人をも巻き込む今回の事件を引き起こしました。

なぜ新一に恨みをもったのか

では、なぜ最後の米花ビルの爆破に蘭と新一を巻き込もうとしたのでしょうか。

それは、新一の活躍によって、シンメトリーの街の開発計画がとん挫したからです。

そのため、森谷は自身の作品を作り上げることができず、それから新一を逆恨みしているのです。

自身が認めない作品はないことにする、自身の作品の制作を邪魔することは許さない。

コナンでは今まで数々の犯人と動機がありますが、本作の森谷の動機はファンにとっても印象的でした。

白鳥刑事の演出にはこだわりがあった!

実は本作から登場したキャラクター

本作の容疑者の一人に白鳥刑事がいます。

今でこそ原作やアニメにも登場するキャラクターとなっていますが、実は本作が初登場だったのです。

本作では刑事でありながら、意味深な発言をする。

コナンが犯人からの電話を受けるときには必ずいないなど非常に怪しい行動が多い存在でした。

白鳥刑事が犯人と思われる演出がされたのは、本作に登場する怪しいキャラクターが他にいなかったからです。

このままでは森谷が犯人だとわかってしまう、と考えた結果、白鳥刑事が犯人と思われるように描かれました。

そのため、こだま監督も白鳥刑事の声優の塩沢兼人氏に、怪しく見えるような演技を頼むことになったのです。

結果は、本作で毛利小五郎が「白鳥刑事が犯人」だと名指しした場面で、爆笑が起きることになりました。

これを受けて、原作者の青山剛昌氏や制作スタッフからも気に入られ原作にも登場することになったのです。

名前の由来はやっぱりあの人

古畑任三郎―殺人事件ファイル

あまり知られていませんが、白鳥刑事の下の名前は任三郎といいます。

この名前は、三谷幸喜脚本のフジテレビのドラマ『古畑任三郎』からとられました。

ちなみに初登場は本作でしたが、下の名前が出たのは劇場版2作目の『名探偵コナン 14番目の標的』です。

白鳥刑事の他にも劇場版から原作に逆輸入されたキャラクターは3人います。

  • 蘭の母親・妃英理の秘書の栗山緑(初登場:第2作目『名探偵コナン 14番目の標的』)
  • 京都府警の綾小路文麿(初登場:第7作目『名探偵コナン 迷宮の十字路』)
  • 公安部の風見裕也(初登場:第20作目『名探偵コナン 純黒の悪夢』)

コナンシリーズはアニメ版から原作に逆輸入されるキャラクターもいます。

これを知っておくと、コナンの新作映画やアニメを観る際、新たに登場するキャラクターに更に注目できます。

こだま監督は劇場版コナンだけじゃない!

シティーハンター

本作はこだま兼嗣監督の、コナンシリーズ初の作品です。

こだま監督は劇場版では第7作目『名探偵コナン 迷宮の十字路』まで担当しました。

監督が担当された作品の評価は、ファンの間でも非常に高いことが特徴です。

そんなこだま監督の作品は名探偵コナンだけにとどまりません。

『シティーハンター』や『犬夜叉』など数多くのヒットアニメを手掛けています。

『名探偵コナン』は難解なトリックやコナンによる推理が非常に面白い作品です。

一方で、新一と蘭の恋模様や登場人物に注意するとより楽しめる作品となっています。