出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07J4ZFCP1/?tag=cinema-notes-22

2018年公開の『BLEACH』死神代行篇は、集英社の週刊少年ジャンプに連載され、人気を博した久保帯人の漫画が原作です。

漫画にはコアなファンも多く、佐藤信介監督の実写化には期待と不安が寄せられていました。

しかし、福士蒼汰演じる黒崎一護をはじめ各キャラクターの完成度も高くその評価はかなり高いものになりました。

一護の記憶を消したルキアの意思や、一護に残った意識について深く考察していきます。

また白夜や恋次が守る掟の真意を探っていきましょう。

映画を深く知るには、劇中で語られなかった裏側の設定を紐解く必要があるようです。

ルキアが記憶を消した真意

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劇中、杉咲花演じるルキアは一護の記憶を消してしまいましたが、彼女はこの時何を思っていたのでしょう。

一護を守る

ルキアが一護の記憶を消したのは「掟」に従ったからです。

死神の力を奪い返し記憶を消す…、それは決められた死神の掟の一部です。

もしもルキアが、一護の記憶を消さなければ一護は白夜や恋次たちに殺されていたでしょう。

その男を殺せ、さもなくばルキアお前が死ぬ

引用:BLEACH/配給会社:ワーナー・ブラザース映画

ルキアが一護を訓練したのも、記憶を奪ったのも彼を救うために他なりません。

彼を守る為に力を奪い、全ての記憶を消し何もなかったことにしたのです。

ルキアは、自分の命を捨て一護の命を守ったといえるでしょう。

一護の記憶を消すことは、あの場で一護を守る為に出来るルキアの精一杯の行為だったのです。

普通の高校生として生きて欲しい

死神としての才能がある一護ですが高校生として普通に生きて欲しい、とも思ったのではないでしょうか。

母親が死んだのを自分のせいだと認識している一護にこれ以上辛い思いをしてほしくない、そんな気持ちもあったことでしょう。

記憶を消したルキアは、寂しさと同時に一護を守れたというほっとした気持ちもあったはずです。

死にゆく自分のことを忘れて欲しい

BLEACH [DVD]

ルキアは死神の掟を破ってしまった大罪人です。

死神の力を他人に譲渡することは大罪

引用:BLEACH/配給会社:ワーナー・ブラザース映画

彼女はソウル・ソサエティ(尸魂界)に帰ったのちに死刑になる身なのです。

ルキアの記憶が残っていては、きっと一護は傷つくことでしょう。

死にゆく自分を忘れることで、一護の心を傷つけずに済む…。

ルキアは、自分を覚えていて欲しいという気持ちと忘れて楽になって欲しいという気持ちの間にいたのかもしれません。

掟を守ることにこだわった真意

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護廷十三番隊の隊長である朽木白夜は、なぜ義妹を殺してまで掟を守ろうとしたのでしょう。

またルキアに想いを寄せる阿散井恋次は、この時何を思っていたのでしょう。

掟への志

掟は守る為にこそある

引用:BLEACH/配給会社:ワーナー・ブラザース映画

BLEACHの有名なセリフですが、掟の定義ともいえる言葉です。

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