3つ目に儀式殺人とサイコサスペンスの作風は映画『セブン』のオマージュといえます。

『セブン』ではキリスト教の七つの大罪をモチーフとして物語が展開されていました。

映像の色味や演出、主人公の周囲が危険な目に遭う等かなり意識的に行われているでしょう。

同時にこうしたオマージュを行うことでサイコサスペンスの復古・再生を行おうとしたと見られます。

その目論見は見事に成功し、最後の最後に姿を現してからのアクションが非常に盛り上がりました。

吉野との関係性

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一連の事件は日下部の起こした計画的犯行だったわけですが、ここで気になるのは吉野との関係性です。

決して直接に語られることはないものの、吉野刑事はなつめや春馬とも絡みがありました。

ここでは吉野の人間関係にまとめてみましょう。

日下部との関係性

恐らく日下部刑事とは直接的な関係性はなく、ただ一緒に働く同僚であったと思われます。

木村もそうですが、本作の面白い所は犯人と警察達に全く因縁がないということです。

普通刑事ドラマかつ内部の人間が行った犯行であればそれ故のドラマが描かれるでしょう。

例えば『相棒』では一度右京の相棒が真犯人だったというパターン破りがありました。

しかし、本作ではそのような人情ドラマは廃して純粋な善悪の対決に絞っています。

そうすることで日下部の外道ぶりを強調しているのではないでしょうか。

なつめとの人間関係

なつめとは盲目故に最初は信じていなかったものの、徐々に信頼関係が出来ていったのでしょう。

吉野が注目したのは目が見えないのに声だけで年齢から昼食の内容まで当ててみせたからです。

そして何よりも渋かったのは吉野が日下部に殺された後で拳銃をなつめが拾うシーン。

ここで吉野の正義感の強さがなつめに継承され、しかもこの拳銃は日下部へのトドメにもなったのです。

吉野との関係性がもっとも濃かったのは誰よりも主人公・なつめではないでしょうか。

木村との関係

そして外せないのはやはり木村刑事との関係ですが、2人はいわゆるバディでしょう。

刑事ドラマといえば何よりも2人1組の「バディ」という要素が欠かせません。

常にセットで行動していたので師匠と弟子のような関係性だったのではないでしょうか。

だからこそそれぞれが単独で日下部にやられていく様は一抹の切なさが漂います。

しかし、この2人の貴い犠牲が本来死ぬかもしれなかった女子高生の救出に繋がるのです。

逆にいうと日下部は、そこまでの犠牲を払わないといけない程の強敵だったということでしょう。

なつめの変化

変化できる人 人は誰でも、何歳でも変わることができる

そして何よりも本作で見逃せないのは警察を諦めながらも事件捜査を行ったなつめです。

彼女は警察学校を優秀な成績で卒業したにも関わらず、交通事故による失明がその道を閉ざしました。

そんななつめが最後は真犯人の日下部の目を撃ち抜く程に強くなったのです。

ここではそんな彼女の変化をあらすじを追って見ていきましょう。

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