ひとりひとり成長の仕方は違う、ということでしょう。
マサオは師匠と水入らずで修業することで、心の強さを手に入れたのではないでしょうか。
手を差し伸べる友達がいた
マサオには、手を差し伸べる友達もいました。
彼が落ちこぼれでも、失敗しても誰も彼を責めてはいません。
しんのすけにひどい言葉を投げかけても、しんのすけは気にしていないのです。
何も気にしていない、というしんのすけの態度は彼の優しさだったのかもしれません。
ぷにぷに拳が示すもの
本作に登場したぷにぷに拳ですが、考察していくとかなり奥深いメッセージとなっています。
奥義を授かったのは柔軟な心を持っていたから
心は柔らかくないとならない
お前は心が柔らかくないんだよ
引用:映画 クレヨンしんちゃん爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~/配給会社:東宝
ぷにぷにの精は、上記の言葉をランに投げかけています。
一見まっとうなことを答えたランでしたが、それでは心が硬いとジャッジされたのです。
いい加減な返答のしんのすけが選ばれたのは、気楽に生きることの大切さをメッセージとして伝えています。
常識にとらわれてガチガチになった心では、道を踏み外すと警告されているかのようです。
ぷにぷに拳の真意
トゲトゲやガチガチにならず、常にぷにぷにの心であれ
人は柔らかい心を持って、己のことばかり考えずに他人と繋がって生きるべし
引用:映画 クレヨンしんちゃん爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~/配給会社:東宝
ぷにぷに拳では、柔軟な心で他者を受け入れ繋がって生きることを目標としています。
人は、自分を基準に正義と悪を判断してしまいます。
自分はこうしているのに、していない人は悪い人…。
しかしその考え方は、自己中心的な考え方なのではないでしょうか。
自分も他者にとっては悪い人になりえるのです。
大切なのは自分本位で善悪を判断せずに、柔軟な心を持って受け入れることなのではないでしょうか。
師匠が大切にしていること
劇中師匠は下記のことを大切だといっていました。
相手を敬うこと
食べ物を武器にしないこと
そして子供を泣かさないこと
引用:映画 クレヨンしんちゃん爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~/配給会社:東宝
相手を敬うことは、相手をよく知ることに繋がります。
自分とは違う価値観だからと否定せず、相手をよく知り敬うことが大切だといっているのでしょう。
また「食べ物を武器にしない」ということは、父ひろしも劇中でさりげなく発言していました。
クレヨンしんちゃんでは随所に「食べ物を大切にする」ことが説かれているのです。
子供を泣かさないというのはその場で師匠が付け加えた言葉ですが、この言葉の意味もかなり奥深いのではないでしょうか。
行き過ぎた正義感
本作ではマサオの持つ劣等感の他に、大きなメッセージが隠されています。