それは彼の理解者であるサンベクとの違いを見れば一目瞭然でしょう。
サンベクはどんな姿であったとしてもウジンはウジンだと明るく笑い飛ばしています。
実は1番分かって寄り添ってくれたのは彼ではないでしょうか。
ウジンにとって幸せだったのはサンベクという公私共に支えてくれる理解者が居たことです。
好きな人のためにすること
毎日見た目が変わるウジンですが、そんな彼にもイスという好きな人が出来ました。
しかし、秘密を打ち明け共有した2人が順風満帆かというとそうではありません。
様々なものが2人の恋路を邪魔しますが、2人ともも好きだからこそ実行したことがあります。
それが何だったかをここでは考察していきましょう。
動画の撮影
まずウジンがしたことは毎朝動画で自分を撮影して自分が何者かを記録することでした。
こうでなもしなければイスに自分がキム・ウジンであると認めて貰えなかったからです。
何者にでも変化することは同時に自分が没個性といっているのと何も変わりません。
そうしなければウジンは自分のアイデンティティを保つことが出来なかったのでしょう。
同時に動画で記録を残し続けることで自分が何者かということと向き合うことになります。
別離
何とか受け入れて貰えたものの、ウジンは1度イスと別れるという選択肢を取りました。
これはウジンの父が母を苦しめない為に取った行動をほぼそのまま取ったことになります。
何故こんなことになったかというと、イスが周りから白い目で見られるからです。
毎日姿が変わるからイスは何人もの男と浮気をしている軽い女だと根も葉もない噂が流れます。
また社交的な場ではウジンが格好いい男でなければ顔を出すことは出来ません。
このように「人の目」がイスを追い詰め精神安定剤を服用するようになるのです。
好きな人の為を思えばこそ、ウジンは別離という孤独な道を歩むことになったのでしょう。
再会
しかし、別居したウジンとイスは家具を通してチェコで再会し、今度こそ結ばれます。
ここで大事なのはウジンではなくイスの方から起こしたアクションだということです。
ウジンと別れ精神も回復したものの、イスは別人となってたのは自分ではないかと問います。
自分の本心を押し殺した自分らしくない生き方をしているということでしょう。
そしてもう1つ、ウジンの姿は毎日変わっても彼が作る家具の作風や出来は変わりません。
「変わるもの」と「変わらないもの」の本質をイスは見抜くことに成功したのです。
だからこそ姿形が変わってもウジンをウジンとして受け入れ、一緒に居るようになりました。
2人の今後
数々の障害を乗り越え結ばれた2人ですが、今後はどうなっていくのでしょうか?
これまでの物語を踏まえながら考察していきましょう。
チェコで暮らし始める
まず1つ目にチェコを安住の地として、2人で家具ビジネスを始めるのではないでしょうか。
家具デザイナーという形であれば表に顔を出さずとも生活することは可能です。
しかも現代なのでインターネットを通じてのリモート販売だって出来ます。