出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00XOG1J48/?tag=cinema-notes-22
『ホットロード』は、紡木たくの伝説的人気を集めた少女漫画を原作としています。
原作から28年を経ての映画化に大きな期待が膨らみました。
登坂広臣と能年玲奈が主役を務めた本作、高熱の春山がバイクを走らせた理由を徹底考察していきます。
なぜ和希は快く思っていなかった母の再婚を認めたのでしょう。
また和希の夢の真意は何だったのか、数々の賞を受賞した『ホットロード』を詳しく観ていきましょう。
春山がバイクを走らせた理由
高熱を出して寝込む程だった春山洋志は、なぜバイクを走らせてしまったのでしょう。
彼を動かしたものは一体何だったのか、考察していきます。
新宿漠統と決着をつける為
新宿漠統からの潰しに決着をつける為に、春山はバイクに乗りました。
もしも、春山がナイツの頭でなかったら彼はそのまま寝込んでいたのかもしれません。
春山を待つメンバーの為にも、彼は高熱の中バイクに乗ったのではないでしょうか。
暴走族の中に生きる彼なりのプライドだったともいえます。
HONDAの400FOURを譲ってもらった時から、ナイツを守るという決意があったのです。
新宿漠統との闘争ですべてに決着をつけようとしていたのでしょう。
和希に心配をかけたくないから
もしも新宿漠統からの挑戦に答えなければ、和希に手を出されるかもしれない、と考えたのかもしれません。
また、下記のセリフのように自分が怪我をすることで心配をする和希にこれ以上心配をかけたくないという思いもあったはずです。
これ終わったらもう心配かけないから、
俺が止めてくるから…、待ってて。
引用:ホットロード/配給会社:松竹
原作ではミホコが登場しており、春山を振った理由を「心配過ぎて、怖くなったから」と語っています。
同じような理由で和希が去っていくのを春山は見たくなかったのでしょう。
自分を変えようとしてた
春山が入院した時、リチャードは春山のセリフを代弁しています。
俺、女一人の為に変わるかもしんねぇ
引用:ホットロード/配給会社:松竹
もしかしたら春山は東京漠統との決着をつけ、ナイツを辞めるつもりでいたのかもしれません。
その為の最後の仕事だったのでしょう。
このまま引退しても東京漠統には狙われるので、決着をつけてから引退するつもりだったのです。
だからこそ、高熱があってもバイクに乗ったのではないでしょうか。
母の再婚を認めた理由
自分と自分の父親を可哀そうだといっていた和希。
彼女はなぜ母親の再婚を認めたのでしょう。
春山の言葉があったから
親も生きてんだよ
なんかあってもそう思っときゃいいじゃん
引用:ホットロード/配給会社:松竹
春山は、自身も複雑な家庭にありながら絶妙な距離で家族と共存している存在です。
上記のセリフは彼が悟った心中だったのでしょう。