黙示録の四騎士の力を強化し、世界を破壊しようとしたのも他者の力を借りたとも取れるのではないでしょうか。
他者の力を使う
原作を読んでいる人は、今回のアポカリプスの強さに驚いたかもしれません。
彼は原作ではX-MENに助けを求めたり、共に戦おうと手を組んだりしています。
それは、アポカリプスの敵わない敵が出現した時の彼の行動です。
本作でもチャールズことプロフェッサーXの力を利用しようとしています。
また魂を転移したものの能力も使用出来るようになるなど、他者を利用する能力に長けているのです。
世界征服を目的とするヴィランとしての存在はそのままですが、意外な真実を知ると本作にも深みが出てくるのではないでしょうか。
マグニートーが加担した理由
プロフェッサーXに敵意を向けたり、味方に付いたりとつかみにくいのがエリック(マグニートー)です。
本作ではなぜ、アポカリプスに加担したのでしょうか。
ささやかな幸せを破壊されたから
指名手配中の彼は、身を隠しながらもささやかな家族愛をはぐくんでいました。
その幸せを壊されたことがマグニートーとしての復活です。
指名手配されていたので通報されるのは当然ではないか、との意見も聞かれますが…。
娘を人間に殺されたことが、彼の心に火をつけてしまったのでしょう。
前作で歴史は変えられましたが、どこかにミュータントと人間のしこりを感じるシーンでもあります。
心の闇を利用されたから
マグニートーは、怒りに任せて人間を殺していますが完全な悪といい切れるのでしょうか。
もしも目の前で家族を殺され、彼のような力を持っていたらその力を抑えることはできないはずです。
家族を愛していたからこその殺人といえるのかもしれません。
そして、その心の闇を利用したのがアポカリプスだったのです。
もしも、エン・サバ・ヌールのエナルギー放出が無かったら彼は幸せに暮らしていたはずです。
マグニートーは不運な人物といえるのではないでしょうか。
ミュータント偏見という根底がある
マグニートーがアポカリプスに加担した根底には人間との確執があります。
今作では同士として描かれましたが、プロフェッサーXとマグニートーは同士のような敵のような存在です。
ミュータントの幸せという同じ目的を持ちつつも、進むべき道は違っているのです。
彼は少々過激で危険な思考がありますが、そもそもの原因は人間にあるのかもしれません。
悪党とは思っていませんでしたね。ひどく偏見に満ちた人種差別主義的な人々に反撃したかっただけでした。ミュータントを守ろうとしていたんです。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/マグニートー
原作者のスタン・リーはマグニートーに関して上記のように語っていました。