その基本的な人材論をこのラストは示しているのだと推測されます。

Easy come, easy go.

そして3つ目に諺のEasy come, easy go.を示しているのではないでしょうか。

トバールは火薬を奪って逃走していますが簡単に奪われ捕まってしまいます。

そう、簡単に手に入った火薬は目先のことにしか使わないので簡単になくなるのです。

しかし、ウィリアムはそんな裏切りを食らっても簡単にトバールを切り捨てません。

裏切りで簡単に失われてしまうものではないと知っているからです。

最後までしっかり粘ったウィリアムの勝ちであることを示すのがラスト最大の真意でしょう。

磁石が弱点である理由

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本作でウィリアム達が戦うことになる饕餮はウィリアムの持つ磁石が弱点でした。

ここではその理由について物語の流れから考察していきましょう。

饕餮の起源

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まず饕餮の起源について事前にお浚いしておく必要があります。

饕餮とは中国神話における邪神四凶の1つとされている生き物で、本来は牛や羊のような外見です。

本作ではややゴジラやティラノサウルスに近い形にデフォルメされています。

元々が財産と食を貪る悪党のイメージなので、正に本作の悪を体現しているのではないでしょうか。

それが形を変えて本作なりの悪の形として表象されているものと思われます。

電子機器類のメタファー

本作における饕餮は蜂と同じように中心に女王饕餮がいて、その女王で全ての饕餮が管理されています。

そんな饕餮が磁気によって狂うということは饕餮は電子機器類のメタファーではないでしょうか。

電子機器も磁石をはじめ磁気を帯びたものを近くに持ってくると狂って機能しなくなります。

そして女王饕餮と他の饕餮の動きはいわゆる電波送信と受信に近い関係です。

だからこそ磁石を近づけると女王饕餮との通信手段が遮断され党勢を失ってしまうのでしょう。

映画の中だけでは読み解けない外からの文脈がここで鍵を握ります。

トップが崩壊すれば組織は崩壊する

3つ目にトップ=女王饕餮が崩壊すれば組織が簡単に崩壊するからではないでしょうか。

饕餮の携帯はいわゆる管理型ネットワークで、女王を中心にネットワークが出来ています。

要するにネズミ講方式を用いた人海戦術であっという間に奪う作戦になっているのです。

しかし、ネズミ講方式の人海戦術最大の弱点はトップが不在だと全体が狂うことにあります。

だからこそ磁石で女王饕餮を狂わせて勝つという図式が成立するのでしょう。

研究が済む前に饕餮を皇帝の所へ送った理由

こうして饕餮の弱点を掴んだウィリアム達は生け捕りにした饕餮を皇帝の所へ送ります。

まだ十分な研究が済んだわけではないのにこの行動を選択した理由を考察していきましょう。

手柄にしたかった

一番手柄 取次屋栄三(10) (祥伝社文庫)

まずこの行動を命じたのが皇帝の特使として派遣されたシャオなる男です。

彼は饕餮の捕獲を自分側の、皇帝の手柄にしたかったのではないでしょうか。

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