出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07NVJ3L3F/cinema-notes-22
2011年に公開された映画「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」。
2007年公開の「トランスフォーマー」、2009年公開の「トランスフォーマー/リベンジ」に続くシリーズ第3作。
当初はこの作品をもってシリーズが完結すると考えられていたため、これまで以上のスケールで物語が展開されました。
監督は前作から引き続きマイケル・ベイ監督。シリーズ初の3D映画としても制作された本作のド派手なアクションは、ベイ監督の真骨頂です。
ストーリーの面では、アポロ11号が使われた実際の宇宙開発計画「アポロ計画」を取り入れ空想と現実が織り交ざった物語が描かれました。
ディセプティコンの策略で追放されたオートボットが再び人を救った真意は何か。
また、作中の重要アイテム「ピラーズ」を壊した理由も合わせて考察します。
暴走する人類
作中では、オートボットを追放する人類の姿が描かれていました。これは何を意味するのでしょうか。
より身近になったトランスフォーマー
「トランスフォーマー/リベンジ」での戦いを経て、人類にとってトランスフォーマーはより身近な存在となっています。
一部の人間だけに知られた存在ではなくなり、一般人にも広く認知されていました。
しかし、シモンズの討論番組の場面で見られるようにトランスフォーマーに悪印象を持っている人類も多数存在します。
前作までで描かれたトランスフォーマーの破壊場面を見ていれば、多くの犠牲者が出ていることは想像に難しくありません。
人類は、今まで以上の異星人の争いに巻き込まれるのを恐れているのです。
人類がオートボットを追放した理由
人類がオートボットを追放したのは、それが戦争に巻き込まれないための手っ取り早い方法だと考えたためです。
すでに二度にわたる大規模なトランスフォーマーの争いに巻き込まれ、人類には大きな被害が出ていました。
そこに輪をかけて新たなディセプティコンが進行してきたため、頂点に達した人類側のストレス。
そのことが、侵略者であるディセプティコンのいうことを人類が鵜吞みにしてしまった理由です。
オートボットの真意
人類に追放されてもなお、再び戦ってくれたオートボット。彼らの真意は何だったのでしょうか。
オプティマスの揺るがぬ意志
人類の身近になったオートボットですが、人類への関心もそれぞれです。
そんな中、指揮官オプティマスは変わらず人類への信頼を持ち続けていました。
オートボットはオプティマスの意思に従っている部分があり、だからこそ人類に味方します。
言い換えれば、オプティマスの意思が変わらなかったからこそオートボットは戻ってきてくれたといえるでしょう。