オプティマスがここまで人類を信頼できるのは、映画の主人公・サムの存在あればこそです。
第一作「トランスフォーマー」では勇気を出してメガトロンを倒したサム。
第二作「トランスフォーマー/リベンジ」で死んだオプティマスを蘇らせたのもサムでした。
自分自身もトランスフォーマーの戦いに巻き込まれて何度も酷い目に遭ったサム。
それにも関わらず、変わらずオートボットに信頼を寄せてくれるサムの思いにオプティマスは応えたのです。
裏切り者のオートボット・センチネル
オートボットが再び人を救った真意のもう一つの理由として、センチネル・プライムの存在があります。
センチネルはオートボットの裏切り者でした。ディセプティコンのリーダー・メガトロンに成り代わり地球の支配者になるのが目的。
センチネルの裏切りにより本作の戦いは、いってみればオートボット同士の内紛の側面もあります。
だからこそ、人類側の追放処分にオートボットが素直に従ったのです。
ですが、身内の問題だからこそ事態のケジメはオートボット達で付けなければなりませんでした。
オートボットが人を救ったのは、自分達の内紛にケジメを付けるためでもあったのです。
危険なアイテム「ピラーズ」
本作のキーアイテム「ピラーズ」とはどういったものだったでしょうか。
転送装置・ピラーズ
ピラーズは「柱」とも呼ばれ、「スペースブリッジ」と呼ばれる物質転送装置を起動させる働きを持っていました。
この場合の物質とは具体的な資材だけでなく、トランスフォーマーなど兵士のことも意味します。
これさえあれば、トランスフォーマーの故郷「サイバトロン星」から無限に戦力を補給できる。
そのため、特に侵略を目的とするディセプティコンには喉から手が出るほど欲しいものでした。
ピラーズを壊した理由
映画の冒頭で、サイバトロン星で起こった戦争でオートボットは敗北しています。
つまり、サイバトロン星を支配しているのはディセプティコン。
ただでさえ戦力的に劣っているオートボットにとって、サイバトロン星を転送してこられるのは地球での戦争の完全敗北を意味します。
そのため、何としてもそれを止める必要がありました。