これにより、ノアという人物の正体に迫れます。
インドカー政府内での経験
ロシアの手先となったノアが、まず送り込まれたのがインドカー政府でした。
インドカーで7年間戦術班にいた。
引用:マイル22/配給会社:STXエンターテインメント
これは司令官のビショップが、ノアの経歴を辿った際に出てきた情報です。
ノアが写真を焼くシーンや、ロシア・アメリカが見るノアのプロフィールには、すべてインドカー政府先述班時代の写真が写っています。
この情報に関しては、間違いのない情報でしょう。また、ノアが大人数を相手にアクションを繰り広げるシーンからもその経験が分かります。
戦術班とロシアスパイとしての訓練から考えると、あれだけ戦闘に長けているのもうなずけるでしょう。
信頼させて一気に落とす
ノアのスパイの役割を、ビショップは「トロイの木馬」と判断していました。
ギリシア神話のトロイア戦争において、トロイア(イーリオス)を陥落させる決め手となったとされる装置である。
内通者や巧妙に相手を陥れる罠を指して「トロイの木馬」と呼ぶことがある。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/トロイアの木馬
ノアは見事にアメリカ特殊部隊の信用を勝ち取り、最後にはロシアに勝利を持ち込ませることができました。
そのノアの役割は、まさに「トロイの木馬」と表現することができます。
殺された少年の母親の復讐が出来た上、最強をうたうアメリカを騙すことができた。
これはロシアにとっての大勝利であり、ノアにはその役割が課せられていたのです。
シルバ自身のプライド
映画ラストでは、逆転勝利を収められたシルバの写真を見つめるシルバがいました。
その時シルバが何を思っていたかは、これまでのシルバの性格を見るとはっきり分かります。
冷徹な人間
作中のシルバというと、とにかく作戦遂行のことしか頭になく、人間的感情が欠落しているように思えます。
チームからもそれを疎まれるほどで、シルバを人として良く言う人は誰もいません。
最たる例は、瀕死の仲間に手りゅう弾を渡し、敵もろとも爆破するように仕向けたことです。
それほど冷徹なシルバであり、作戦遂行しか考えていません。ノアに騙された後、シルバが思う所は「復讐の復讐」でしょう。
明日はどうかな?
ノアの写真を見つめる直前のシーン。シルバは自分に語り掛けるように、こう言います。
英雄を装い殺しを…勝負は続く。今日はお前の勝ち。明日はどうかな?
引用:マイル22/配給会社:STXエンターテインメント
ノアとの勝負を続けようとするのです。作中チームにさまざまな障害名を言われ、中には「自己愛性障害」とも言われたシルバ。
そのプライドを傷つけたノアを、シルバが簡単に許すわけがありません。シルバは、やり返す算段をすでに頭の中で組み始めているのです。
情報と痛み
シルバという変わった特殊部隊員を動かすには、情報と痛みが必要です。
(シルバに必要なものは)使用可能な情報と…痛み
引用:マイル22/配給会社:STXエンターテインメント
これは、女子シャワー室でアリスとサムがシルバの噂話をするシーンでのセリフでした。
ノアに関する情報を手に入れ、敗北という痛みを知ったシルバ。映画の終わり方としても、今後シルバの反撃がありそうです。
また、シルバという人物増について、周りからの評価は作中で語られてはいるものの、シルバ自身が語ることはほぼありません。
続編が出たときには、シルバという人物について深く考察できる要素が発見できるでしょう。