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ヴェノムとはアメコミ出版社最大手であるマーベル・コミックの中で最も凶悪なダークヒーローと呼ばれるモンスターです。
スパイダーマンのライバルとしても有名なヴェノムはとにかく見た目が「超グロい!」のひと言。
そんな化け物をあえて主役にしたことで2018年公開の映画『ヴェノム』は話題になりました。
しかし本作で特に注目されたのが本編ではなくエンドロール後の映像。これが次回作を予見させる終わり方だったのです。
今回はこのエンドロール後の映像の意味の解説と共に、ヴェノムという存在が持つメッセージ性について深く掘り下げてゆきます。
1つ目のエンドロール後の映像
映画「ヴェノム」のエンドロールでは2つのまったく違う映像が追加されます。まず囚人レッドが登場する1つ目の映像について解説しましょう。
独房にいる男の正体
エンドロールが流れて数分後に突然、刑務所が映し出されます。記者エディの面会人になった受刑者はレッドというシリアルキラーです。
レッドを演じるのは映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』の主演ウディ・ハレルソンであり、まさに適役でした。
映画『ヴェノム』には一切登場していないので、マーベルコミックやマーベルの映画に詳しい人でなければ分からなかったでしょう。
レッドは最後にこう言います。
「私がここを出たらカーネイジを起こすだろう」
引用:ヴェノム/配給会社:ソニー・ピクチャーズ・モーション・ピクチャー・グループ
カーネイジは英語で「大虐殺」の意味。またそれはレッドがシンビオートに寄生された後につけられた名前でもあります。
そのためこのセリフからは次回作でレッドがカーネイジになって脱獄後に暴れまわる展開が推測できるでしょう。
次回作の基本構想はエディとヴェノムが再び協力してとこのカーネイジと対決するというものになるのではないでしょうか。
2大映画会社もヴェノムのように融合可能か?
カーネイジとヴェノム対決の筋はマーベルの映画会社・MCUと『スパイダーマン』の映画化権を持つソニー・ピクチャーズの協力を意味します。
両社はすでに2016年に事業提携を結んでおり、『ヴェノム』の配給もソニーが担当しました。
が、両社のコミックの世界観は未だ映画の中で積極的に交わってはいません。
『ヴェノム』のルーベン・フライシャー監督は次回作でそれを望んでいます。エンドロール後の映像追加もその熱い期待あってのことでしょう。
次回作でスパイダーマンの世界観が色濃く反映されれば2つの巨大映画会社はまさにヴェノムのように融合したことになるでしょう。
2つ目のエンドロール後の映像
2つ目の映像はエンドロールが5分近く過ぎたときにようやく流れるので劇場では見逃した人も多いでしょう。
このアニメ映像は1つ目の映像のように映画『ヴェノム』に関わるものではありません。DVD特典のような一種のサービス映像だといえます。
これはスパイダーマンのアニメ版映画『スパイダーマン:スパイダーバース』からの1シーンでした。
先にも書いたようソニー・ピクチャーズとマーベルのMCUは『ヴェノム』の次回作で作品世界を融合させる可能性があります。
そしてこの『ヴェノム』の配給はソニー。