大人は子供たちの存在に気付くことがないままいつの間にか乗っ取られるか淘汰されるのです。

人類が自発的に殺し合う状況を意図的に作り出していることが窺えます。

人類を試す

2つ目にアザーズは人類を試していたことがこの殺し合いに込められています。

人間いざ危機的状況に陥ると本性を剥き出しにし、殆どがエゴに走ってしまうのです。

人間同士で殺し合いをすることの動機は自分が生き延びたいからに他なりません。

そんな状況の中で尚自分を失わずにいられるかどうかという精神力・判断力を見ているのでしょう。

実際にベンやキャシーたち主人公側は見事にその意図に気付き早い段階で回避しました。

将を射んと欲すればまず馬を射よ

3つ目にいわゆる「将を射んと欲すればまず馬を射よ」という意味が挙げられます。

まず1~3段階までで人間を振るいにかけて落とし、ターゲットを絞り込むのです。

その次に今度は残った人類側の中で大人と子供を敢えて対立構造へ持っていきます。

こうすることで真に人類の未来を担うのに相応しいのはどちらかを見ていたのでしょう。

その将は本作においてはベンやキャシーたち主人公側であり、彼らは見事その試練を乗り越えました。

だからこそ彼らはエヴァンらアザーズに認められ、人類の希望として生き残ったのではないでしょうか。

愛は地球を救う

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本作の結末はエヴァンがキャシーに認められたから人類側は生き延びられたという風に見えます。

いわゆる「愛は地球を救う」ですが、実際のところはもっと奥深い人間の本質を炙り出しにしているのです。

何か大きな災害などが起こったとき、殆どの人は1~3段階まででパニックを起こして潰れてしまいます。

しかし、そんな中でも最悪を想定し、自我を保って動くことが出来るかどうかが試されていました。

そして見事キャシーやベン、サムたちはその試練に打ち勝ち、キャシーはエヴァンとの愛を勝ち取ったのです。

確かに最後で表に出たのは「愛」ですが本質はもっと奥深い人間性のあり方ではないでしょうか。

その試練に打ち勝てるかどうかは最終的に1人1人の心がけにあることが本作では示されています。

激動の時代へ

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いかがでしたでしょうか?

表面上馬鹿げたB級映画と批判されていますが、それは本作のメッセージに気付けていないからです。

本作はSFスリラーの古典的な手法を通してこれから激動の時代へ移ることが示されています。

前半の1~3の大規模な侵略よりも寧ろ後半の4・5段階の試練の方が遥かに重要なのです。

災害や疫病がどんどん流行していく中で尚正気を失わず冷静沈着に対処できる判断力と行動力。

それこそが本作を通して受け手に問われていることなのではないでしょうか。

ベン達のように生き残れる人になるか淘汰される側になるか、それを本作は問うているのかもしれません。

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