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【マチルダ 禁断の恋】自ら王冠を被った意味を考察!生き延びたマチルダは何を伝えた?拷問されても口を割らなかった理由とは

事実ここから24年後ロシア革命で一家全員射殺されるという悲劇で幕を閉じたのです。

自己犠牲の否定

自己犠牲論

この結末が示す本作全体の特徴は「自己犠牲の否定」にあるのではないでしょうか。

ニコライ2世は本当の所マチルダとの愛に生きていたかった筈なのにそれを無理にねじ曲げました。

自分の本心を押し殺して生きてしまったからこそ全てが束の間の栄光で終わったのです。

詰まるところニコライが皇帝の器ではなかったことの証左でありましょう。

人の上に立つ者としてニコライ2世は余りにも情けなく小心者過ぎたのです。

それが悪いのではなく、身の丈に合わない生き方を選んでしまった結果の自滅でした。

生き延びたマチルダが伝えたこと

アンネ、わたしたちは老人になるまで生き延びられた。

マチルダは何とかニコライと思いを遂げようとしましたが、失敗に終わりました。

しかし、彼女は何とか生き延びてニコライの前に再び現われ何かを伝えます。

果たしてマチルダは何を伝えようとしたのでしょうか?

駆け落ち

薔薇色の駆け落ち (ソーニャ文庫)

恐らくマチルダが1番に伝えようとしたことはニコライとの駆け落ちだったのでしょう。

彼女は本作において良くも悪くも自分の心に正直な人物として描かれていました。

舞台で見せるスター性もありとても華やかで、しかしそれ故に嫉妬も食らいやすい人です。

ニコライからすればマチルダは高嶺の花だったのではないでしょうか。

マチルダもまた1度は拒絶したとはいえやはり本心はニコライと居たかったと推測されます。

的中した忠告

2つ目にマチルダはかつて戴冠式に備えて間もないとき、苦悩するニコライに忠告しました。

彼女と結婚したらあなたは不幸になる

引用:マチルダ 禁断の恋/配給会社:シンカ

ここだけを切り取ると、まるでマチルダがニコライに脅しをかけているように見えます。

しかし実際は逆でマチルダの忠告は予言となって本当に現実のものとなったのです。

前述したように身の丈に合わない皇帝の跡継ぎを選んだニコライは上手く行かなくなりました。

マチルダは禁断の愛を通してニコライを呪縛から解放したかったのかもしれません。

ニコライの心の声

心の声―媒介された行為への社会文化的アプローチ

マチルダはニコライに自分の本心に素直に生きる大切さを伝えたかったのでしょう。

小悪魔のように描かれているマチルダですが、実は不義理を働いたことは1度もありません。

舞台でライバルから罠を仕掛けられたり主演の座を奪われたりしてもめげずにやり遂げました。

そしてニコライと関係を深めていく中でお互いの本音に向き合うことが出来たのでしょう。

マチルダは非常に聡明な女性であり、ニコライ2世のいとこの大公と結婚して99歳まで生き延びました。

もし、ニコライがマチルダと生きていたら早死にせずもっと幸福に長生き出来たかもしれません。

拷問されても口を割らなかった理由

新装版 世界の処刑と拷問 (サクラBooks)

ニコライは物語の中盤でフィシェル医師からスキャンダル抹消の為にと拷問を受けます。

しかしそれでも彼は頑なに口を割らず、フィシェルの実験対象となりました。

ここではその理由について読み解いていきましょう。

スキャンダルではなく純愛

まず大前提としてニコライとマチルダの愛は実はスキャンダルではないからです。