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『THE UPSIDE/最強のふたり』は2017年に公開されたアメリカのコメディ映画です。
フランスで公開されたオリジナル版『最強のふたり』をハリウッドでリメイクした本作は全米でも大ヒット。
実話を基にしたドラマチックなラストと開放的な空の景色に感動した方も多いのではないでしょうか。
さらにブライアン・クランストンとケヴィン・ハートの演技の化学反応も見所の一つといえるでしょう。
ここではデルがフィルの面接に乱入した理由や二人の関係性について考察しながら本作の本質に迫っていきます。
デルがフィルの面接に乱入した理由
デルは職を探しているというサインのみを求めてフィリップの元を訪ねました。
そこでデルは面接に乱入しましたがそこで生まれた会話からデルは採用され、物語は進んでいきます。
ではなぜデルはフィルの面接へと乱入したのでしょうか?
息子の迎えに行かなければならなかった
1番の大きな理由は息子の迎えに行かなければならなかったことでしょう。
刑務所に入り、妻や息子からの信頼をほぼ失いかけていたデル。
そこで息子の迎えに行くという約束を破ることは家族関係の中で死活問題となるでしょう。
したがって面接の順番を待っていられずに乱入したと考えられます。
職探しのサインさえもらえればよかった
デルは職を探しているという証明のためサインをかき集めていました。
乱入した面接でもデルはここで働く気は無いと伝えていた事実があります。
したがってサインさえもらえれば面接はどうでも良いという考えのもと面接に乱入したのではないでしょうか。
秘書であるイヴォンヌもそのことを見抜き、サインをすることでデルを追い払おうとしたのでしょう。
自らに釣り合う仕事ではないと思った
デルはスラム街出身で、今までも犯罪に手を染めながら生活をしてきました。
しかし、面接会場は綺麗なマンションの上階。仕事内容は大富豪の介護人です。
住む世界が違いすぎる故に自らに釣り合う仕事ではないと諦めのうえ、乱入したのではないでしょうか。
どこかフィルとの運命を感じた
始めは戸惑いながら生活をしていましたが徐々に打ち解けていったふたり。
物語のラストには最強となったふたりにはどこか運命めいた繋がりがあったと考えられないでしょうか。
自らの現状をなんとか変えたいとどこかで思っていたデルはそんな運命の出会いに導かれたと考えられます。
デルとフィルの二人の関係性
デルとフィルは出自も経歴も資産も真逆といっていいほど異なる二人でした。
そんな違う人生を歩んできたデルとフィルの関係性についてここでは深掘りしていきます。
雇用主と従業員
徐々にこの関係性を超えて最強なふたりとなるわけですが、この雇用がなければ二人は出会うことはありませんでした。
歳を超えた親友
二人の関係性を語る上で欠かせないのが歳を超えた親友という関係性でしょう。