ですが、アップライジングの事件を経て人類側のスタンスも変化しました。
守りから攻めへ。平和を掴むために戦うことの決意表明。ラストの宣戦布告には人類のその姿勢が込められています。
ニュートンを目覚めさせるため
もう一つの考察として、ジェイクは宣戦布告をすることでニュートンを支配しているプリカーサーを追い出そうとしたのではと考えられます。
既に深く精神を蝕まれているニュートンですが、意志は折れさせることができる。
負け惜しみのように次の侵略を叫ぶニュートンにそれに負けない意志を伝えることで、プリカーサーが諦める可能性にもかける。
そしてニュートンを助ける。命を奪ってはプリカーサーの思う壺。
ニュートンの命を奪うのではなく、助けることこそ邪悪な意思に負けない方法です。
人類はプリカーサーのいる場所に行けるのか
ニュートンの仕組んだ策略によって、シャオ産業が開発した自動操縦のドローン・イェーガーが次元の裂け目を開きました。
これをより詳しく分析すれば、人類が自在に次元の壁を越えてプリカーサーのいる場所に行ける日も来ると考えられます。
単純にその場所に行くだけではなく、詳しい研究を続ければプリカーサーの世界の守りの薄い場所を探すことも不可能ではないと考えられる。
そうした場所を探し、戦略を練る。
その上で戦うなら、人類側がプリカーサーに完全勝利できる日も決して夢ではないと推測できます。
本作を観たら前作も
本作の主要人物であるアマーラ。彼女をはじめ「パシフィック・リム:アップライジング」では比較的若い人々の活躍が描かれます。
それに対し、前作である「パシフィック・リム」では一度はイェーガーのパイロットを引退した主人公。
その他、同じく昔はパイロットだったマコの育ての親などある程度年齢の高い人物の活躍が描かれます。
共通の世界観ながら、ドラマのテイストに違いのある二つの作品。
一作目がクールな「夜」の雰囲気なら、アップライジングは「昼」のような明るさと熱さが演出されています。
内容的には、アップライジングのみでも物語を理解することに支障はありません。
ですが、本作から観た方は是非一作目も鑑賞されてはいかがでしょうか。